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<衆院選>東北23選挙区の構図 合流の余波 情勢流動化

衆院が解散された国会議事堂=2017年9月28日

 衆院は28日解散され、東北6県の候補予定者は10月10日公示−22日投開票の総選挙に向け、走りだした。前回2014年は自民党が25選挙区中、19選挙区を制した。公選法改正で今回、東北の小選挙区数は2減の23となり、民進党と希望の党の急転直下の合流は情勢を一変させる可能性をはらむ。攻防が熱を帯び始めた各県の戦いの構図を見る。

◎宮城/民進系全員が希望公認申請

 6選挙区に前回比2人減の18人が立候補を予定する。前議員7人、元議員1人、新人10人。政党別は自民6人、民進系無所属5人、共産5人、維新1人、諸派1人。民進系は県連が全員を希望に公認申請する。共産は動向を見極めた上で、対応を検討する。
 1区は4選を目指す自民前議員と、民進系新人の争いが軸。2区は6選を狙う自民前議員に、民進系元議員が挑む。共産は1、2区に新人を擁立。民進系が希望から立てば、候補取り下げには応じない方針だ。
 3区は5選を期す自民前議員に、初挑戦の民進系新人と共産の新人が挑む。4区は6選を狙う自民前議員と民進系新人、共産新人が争う構図になる見通し。
 5区は8選をうかがう民進系前議員と前回、比例東北ブロックで復活当選した自民前議員の一騎打ち。6区は7選を期す自民前議員と共産新人が立つ。

◎青森/与野党4新人新3区で激突

 区割り改定で選挙区が4から3に減り、10人が立候補を予定している。前議員3人、新人7人。政党別は自民、民進系無所属、共産が各3人、諸派1人。社民は候補者を擁立しない。旧2区の自民前議員は比例東北ブロックに回った。
 1区は自民前議員と、民進系無所属前議員(比例東北)が前回に続き対決。共産新人が割って入る。
 2区は自民前議員に、ともに初の国政選挙となる民進系無所属新人と共産新人が挑む。
 旧4区の大半を含む3区は、今回の衆院選に吸収された自民現職の死去に伴う4区補選に向け、準備が進んでいた。自民、民進系無所属、共産、諸派の4新人が争う。自民新人は死去した元議員の地盤を継ぐ。
 共産は民進、希望の合流を受け、野党共闘の見直しも検討する。

◎岩手/自、全選挙区前議員を擁立

 区割り改定で選挙区が1減となり、3選挙区に7人が立候補を予定している。前議員5人、元議員1人、新人1人。政党別は自民3人、民進系無所属2人、共産1人、自由1人。自民は全選挙区に前議員を擁立する。民進系の2人は希望から立候補する可能性もある。
 1区は、5選を狙う民進系前議員に自民前議員(比例東北)が3選を懸けて挑む。共産は新人を立てる。
 2区は、通算9選を目指す自民前議員に民進系元議員が野党統一候補として対抗。民進系元議員が希望から立候補した場合、共産は野党共闘の枠組みを解消して候補擁立を検討する。
 3区は、17選を狙う自由前議員に2選の自民前議員(比例東北)が挑戦する。共産の候補擁立は流動的。

◎秋田/元参院議員が1区立候補か

 3選挙区に8人が立候補を予定する。前議員は5人、新人が3人。政党別では自民、民進系無所属が各3人、共産が2人。共産はさらに1人を立てる方向。元参院議員が1区で希望からの立候補を模索している。
 3選挙区ともに自民と民進系の対決が軸だったが、希望と民進の合流で構図は不透明になった。
 1区は自民前議員と民進系前議員(比例東北)の戦い。元参院議員が割って入れば、構図は大きく変わる。共産も新人を立てる。
 2区は自民前議員に、民進系、共産の新人が挑む構図。民進系新人は、突然の2党合流に戸惑いつつ、支持拡大を急ぐ。
 3区は自民前議員と、前回は旧維新から立候補した民進系前議員(比例東北)が5度目の対決。民進系前議員は希望から立候補する予定。共産は新人を擁立する。

◎山形/1区自牙城に野党新人挑む

 3選挙区に10人が立候補を予定している。前議員4人、元議員1人、新人5人。政党別は自民3人、民進系無所属2人、共産3人、無所属1人、諸派1人。2、3区は、民進と共産に候補者一本化の動きがあったが、民進、希望の合流の動きにより、調整は難しくなっている。
 1区は自民前議員に民進系、共産の新人が挑む。大臣経験者の地盤に、どこまで食い込めるかが焦点。
 2区は3選を狙う自民前議員と、前回、前々回と比例復活した民進系前議員の戦いが軸になる。共産新人も立候補を予定する。
 3区は自民前議員と、無所属元議員が激突。保守票を奪い合い、元議員は反自民票の取り込みも狙う。共産、諸派の新人もそれぞれ立候補する。

◎福島/社、民の協定扱い不透明に

 5選挙区に前回より1人多い17人が立候補を表明した。前議員が8人、新人が9人。政党別は自民5人、民進系無所属5人、共産5人、社民2人。5区に新人擁立の動きがある。
 自民、民進系、共産は全選挙区に立候補する予定。社民は4、5区に擁立する。新党を巡る動きを受け、社民が1、3区で民進と結んだ政策協定の扱いは不透明となった。
 1、4区はいずれも自民前議員と民進系前議員の激突が軸になる。前回は1区を自民、4区を旧維新の前議員が制したが、どちらも比例復活を許し、今回も接戦が予想される。
 2区の自民前議員、3区の民進系前議員は閣僚経験のあるベテラン。固い地盤で新人を迎え撃つ。
 5区は今夏に比例復活した民進系前議員が引退の意向を撤回し、立候補を表明。現職閣僚の自民前議員とぶつかる。


2017年09月29日金曜日


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