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<民進「合流」>東北の県連あたふた 陣立て再構築に頭抱える

民進党の両院議員総会を終え、記者会見する前原代表=28日午後、東京・永田町の党本部

 民進党が「希望の党」との合流を28日に決め、東北の民進県連は急転直下の展開に大慌てした。「一気に勝負に出た」「地方に説明がない」と評価や困惑が入り交じる各県連。共産党などと築いた野党共闘は崩壊が避けられず、幹部らは衆院選の陣立ての再構築に頭を抱える。
 宮城県連の桜井充代表代行は28日夕、宮城1〜5区の民進系候補が離党届を29日に提出すると明らかにした。桜井氏は「組織をフル稼働し、何とか全員を勝たせる」と強調する。
 希望側が合流対象者を選別する意向を示し、不安材料もある。1区の新人は「県連がばらばらになってはいけない。同じ行動を取って戦いたい」と話した。
 福島県議団は28日、福島市内で急きょ開いた会合で1〜5区の民進系候補の当選に向け結束を確認。瓜生信一郎会長は「微動だにせず前進あるのみ。心を一つに乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負をする」と力を込めた。
 連合福島も28日の執行委員会で、引き続き5人全員の推薦を決めた。今泉裕会長は「難しい選挙だが、5人を最優先に総力挙げて支援する」と語った。
 最も気掛かりなのは有権者の反応だ。岩手県連の高橋元代表代行は「政権奪取の過程だが、政策がしっかりして国家像がイメージできないと、単なる野合と言われる」と案じる。
 スタッフは合流後の対応に早くも右往左往。岩手県連事務局の一人は「ポスターは『民主党』の上に『民進党』のシールを貼ったが、さらに『希望の党』を重ね貼りするのかも」とため息をついた。
 流転する党の行き先は不透明が募り、自治体議員の困惑は深まるばかり。
 秋田県連政調会長の藤田信秋田市議は「地方議員は意見を言えず、国政に振り回されているだけだ」と憤る。ある山形県議も「あまりの急展開にぼうぜんとしている。他党のタカ派議員も入るようなので、新党の性格が不安だ」と顔をしかめた。
 共産党は希望を「自民の補完勢力」と断じ、野党共闘の解消に強硬姿勢をちらつかせる。青森県連の田名部定男代表は「安倍政権の暴走を止めるという一点に絞れば交渉の余地はあると思う。野党協力の流れは大事にしたい」と語った。


2017年09月29日金曜日


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