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遺族の声 学生「重く響いた」 大東文化大生が宮城の被災地巡る

旧荒浜小を案内する担当職員(右)の話を聞き、津波の痕跡を確かめる学生ら=仙台市若林区

 東日本大震災の犠牲に向き合い、防災の教訓を確かめようと、大東文化大法学部(東京)の学生と教職員17人が29日、宮城県内の被災地を巡った。河北新報社などが運営する震災講座「311『伝える/備える』次世代塾」講師の被災遺族らから話を聴き、6年半前の出来事を胸に刻んだ。
 29日は仙台市が震災遺構として公開している若林区の旧荒浜小を訪問。校舎2階まで津波が押し寄せた跡を確かめた後、児童や地域住民が避難した屋上に上り、津波の威力と迅速な避難の大切さを学んだ。
 石巻市や女川町、南三陸町を巡り、児童と教職員計84人が死亡、行方不明になった石巻市大川小で、6年生だった次女=当時(12)=を亡くした佐藤敏郎さん(54)から話を聴いた。
 「子どもたちの命を守り、輝かせるのが学校。同じ犠牲を絶対に繰り返してはならない」という訴えに、法学部3年の広瀬碧海(たくみ)さん(21)は「教員志望でもあり、重く響いた。現場で学んだことを今後に生かしたい」と語った。
 1泊2日の行程で、学生らは30日、校舎4階まで津波が達した気仙沼向洋高(気仙沼市)の旧校舎や陸前高田市などを訪ねる。
 同大法学部政治学科は本年度、現地視察講座を創設し、テーマの一つとして震災を選定。河北新報社が首都圏の学生に震災を伝承する機会と位置付け、「次世代塾」運営の一環として企画運営に協力した。


2017年09月30日土曜日


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