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<東北大雇い止め>対象者「研究現場に混乱」

東北大による非正規職員の雇い止めについて訴える後藤さん=9日、京都市

 「東北大当局は非正規職員の働きぶりを知ろうともしない。結果的に研究の現場を混乱させている」
 東北大で研究室秘書を務め、来年3月末で雇い止めの対象となる後藤洋子さん(54)=仙台市青葉区=は京都市内で今月上旬、全国の国立大から集まった非正規職員らを前に訴えた。
 東北大で単年契約の非正規として働いて12年目になる。大学の内規で契約更新の上限はあったが、実際には研究室の教員の推薦文を提出すれば、更新を重ねることができた。
 直近の10年間は同じ研究室に在籍して「研究室の母のような存在」を自任する。経理や日程管理に加え、不安やトラブルを抱える学生のケアも仕事の一つだ。
 「先生たちは必死に集めた研究費の中で私たちを雇ってくれている。先生と信頼関係を築いて二人三脚で働き、当局の考える『代えはいくらでもいる』というような仕事はしていない」
 東北大の非正規職員で無期転換を求める署名に加わったのは約1000人。当局と団体交渉したが、決裂状態になった。後藤さんは「研究や教育を支えてきたプライドがある。まだ諦めていない」と力を込める。


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2017年09月30日土曜日


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