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名取・閖上中バスケ部 合同チームで市新人大会V

決勝戦でシュートを決める遠藤さん

 東日本大震災で被災し、内陸部の仮設校舎に移った名取市閖上中の男子バスケットボール部が、近隣の名取二中と合同チームを組み、30日にあった市中学校新人大会で優勝した。震災を背景とした部員不足で、そのままでは出場できなかった閖上中。ただ1人コートに立った2年遠藤陸斗さん(14)は試合ができる喜びをかみしめた。
 大会には4チームが参加。二中のユニホームを着てプレーした遠藤さんは、4月時点で身長181センチという恵まれた体格を生かし、ゴール下で存在感を示して得点を重ねた。決勝戦は全得点(61点)の3分の1をたたきだし、追いすがる同市みどり台中を退けた。
 閖上中の男子バスケットボール部は遠藤さんら3人だけ。震災で自宅が流されるなどして生徒が別の土地に移り、もともと全校生徒が少なかったところに、3年生の引退で試合に出るメンバーさえそろわなくなった。他の2人は野球との掛け持ちなどもあり、練習環境も十分ではなかった。
 このため閖上中は約2.5キロ北にある二中との合同チームを編成。遠藤さんらも8月から毎日のように二中に出向き、二中生と一緒に練習を重ね、合同チーム初の公式戦として今回の新人大会に臨んだ。
 二中バスケットボール部キャプテンの玉手那尭(ともあき)さん(14)は「身長が高いからリバウンドで助けられている。チームの雰囲気も明るくなり、来てくれて良かった」と話す。
 閖上地区では来年4月、新しい小中一貫校が開校する。遠藤さんも同校に進むつもりだが、「閖上中だけでは試合に出られなかったので、二中のみんなに感謝しているし、優勝までできてうれしい。今はまず、合同チームとして地区大会や県大会で一つでも多く勝ちたい」と語る。


2017年10月01日日曜日


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