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仙台PSが営業運転開始 住民ら差し止め訴訟中に異例のスタート 首都圏中心に売電

営業運転を始めた石炭火力発電所「仙台パワーステーション」

 仙台市宮城野区の仙台港にある石炭火力発電所「仙台パワーステーション」(PS、出力11万2000キロワット)は1日、営業運転を始めた。関西電力グループと伊藤忠エネクス(東京)の子会社が共同出資し、首都圏を中心に売電する。宮城県内で石炭火発が営業運転するのは10年ぶり。
 排出ガスにより健康被害が出る恐れがあるとして、周辺住民ら124人が仙台PSに営業運転の差し止めを求める訴訟を9月下旬、仙台地裁に起こしており、住民が中止を訴える中で異例のスタートを切った。
 仙台PSは電力小売り全面自由化を受けて関電などが建設し、6月に重油による試験運転をスタート。7月には石炭の投入を始めた。石炭の使用量は年間約32万トンを見込む。
 出力は国の環境アセスメントの実施基準(11万2500キロワット以上)をわずかに下回る。このため仙台PS側は環境影響を事前に調査・評価し、自治体や住民の意見を踏まえた環境保全策を講じなかった。
 出資する関電エネルギーソリューション(大阪市)は「環境保全に万全を期し、安全を最優先に運営する」と繰り返した。仙台PSは環境影響を自主測定して公開する方針を示す。
 宮城県内の石炭火発は2007年に廃止された東北電力仙台火力発電所1、2号機が最後。東京電力福島第1原発事故で全国の原発が停止したため全国で石炭火発の建設計画が相次ぎ、県内でも仙台PSを含め3カ所ある。


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2017年10月02日月曜日


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