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「ここは忘れられない古里」大川の集落に震災慰霊碑 遺族ら教訓刻む

参列した元住民らは慣れ親しんだ集落と故人への思いを胸に手を合わせた

 東日本大震災の津波で甚大な被害を受けた宮城県石巻市大川地区の間垣集落に慰霊碑が建立され1日、現地で法要が営まれた。他地域に移転した元住民ら約80人が参列して犠牲者を悼み、集落の思い出を分かち合った。
 間垣集落は震災当日、北上川を逆流した津波で堤防が決壊。48戸のほぼ全てが流出し、近くの石巻市大川小の児童を含め、住民の半数以上に当たる74人が犠牲になった。災害危険区域となり、住民らは市内などに移転を余儀なくされた。
 慰霊碑は犠牲者の名前のほか、「地震だ!!津波だ!!すぐ避難!!」と、震災時の教訓を刻んだ。参列者は読経の中、慰霊碑に手を合わせて故人の冥福を祈った。
 慰霊碑周辺は公園として整備される。両親と娘、孫を失った佐藤圭一さん(59)は遺族代表として「何もかもがなくなってしまったが、ここは忘れられない古里」とあいさつ。
 有志の「間垣慰霊碑を建てる会」会長を務めた木村清勝さん(73)は妻と母を亡くした。「住民は離れざるを得なくなったが、生活の証しと天災の教訓を後世に伝える」と話した。


2017年10月02日月曜日


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