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<衆院選宮城>直前情勢(上)1区、2区

 衆院選は10日の公示(22日投開票)まで1週間に迫った。県内6選挙区には18人が立候補を表明し、新党「希望の党」などがなお候補者擁立を模索している。直前まで構図が固まらない波乱含みの情勢を探った。(敬称略)

◎1区/野党再編混戦に拍車

 自民党前議員が4選を目指す。民進党系無所属新人と共産党新人が立候補を予定するほか、民進系仙台市議の希望からの出馬が有力となり、選挙戦の構図は固まっていない。野党再編などに伴う無党派層の支持動向が焦点となる。
 自民の土井亨は企業の朝礼回りや後援会の会合などを重ね、組織固めを急ぐ。投開票日が同日となった知事選(5日告示)で4選を期す現職村井嘉浩と連動した選挙戦を展開する方針で、支持拡大を狙う。
 1日は仙台市青葉区中心部で街頭演説し、自公連立政権の安定性、政策の継続性を強調。野党再編を念頭に「政党の在り方が問われる選挙になる。国民の信頼に応えられるのは自民、公明両党だ」と訴えた。
 民進系仙台市議の伊藤優太が2日、党県連に離党届を提出し、希望公認で出馬する公算が大きくなった。希望からの立候補を探ってきた民進系の岡本章子は、新党「立憲民主党」への参加、無所属での立候補などを支持労組と検討する。
 岡本は党地方議員と連携し、地元太白区で票固めを図る一方、知名度が低い青葉区で街頭活動に力を入れる。2日は青葉区の中心商店街でマイクを握り、「安倍政権の隠蔽(いんぺい)体質を許さない」と批判した。
 共産の松井秀明は比例東北の党公認立候補予定者と行動を共にし、市中心部での街頭活動に力を入れる。
 維新新人の畠山昌樹は知名度アップに懸命だ。幸福新人油井哲史も立候補を予定する。

◎2区/票奪い合い はや激化

 6選を目指す自民党前議員に、元衆院議員の民進党系県議、共産党新人の2氏が挑む。激しさを増す野党再編の影響で政党の対立構図は流動的だが、東北最多となる約45万の有権者を抱える選挙区では票の奪い合いが早くも激化している。
 自民の秋葉賢也は企業や支持者を精力的に回る。日課のつじ立ちも欠かさず、無党派層への浸透を図る。党政調副会長、外交部会長として外交や防衛政策をまとめた実績を強調。「危機管理のかじ取りをできるのは自公政権だ」と訴える。
 9月下旬に選挙区内の党仙台市議が「連携が取れない」と反発、党本部に候補者差し替えを求めた。秋葉は公認は得たが、地元党関係者との一体感を欠く。7日の事務所開きに外相河野太郎を招き、党内有力者とのパイプをアピールする。
 民進系無所属の鎌田さゆりは14年ぶりに2区から立つ。地元泉区を中心に長年の支持者に理解を求めながら街頭演説を重ね、非自民票の掘り起こしを図る。1日の事務所開きでは「自民から議席を奪還し、国政に返り咲く」と語った。
 希望、または新党「立憲民主党」からの立候補を模索。一両日中に判断する。同日選となった知事選に立候補する無所属新人の多々良哲(58)と連動。安全保障法制の廃止を求める考えが一致し、合同の街頭演説も行った。
 共産の佐藤克之は国政初挑戦。憲法9条改正や消費税増税に反対する。党県委員会は鎌田の動向を踏まえ、共闘の可否を判断する。


2017年10月03日火曜日


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