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<ほっとタイム>変わらない笑いの渦

武内さん(中央奥)ら3人が手作りの衣装で登場し、踊りや体操で会場を沸かせた

◎仙台・蒲生思い出の衣装

 「ほんと似合う。全然違和感ないもの」「サイズ大きめなのにぴったり」。赤、青、ピンクの衣装にかつら、おもちゃの眼鏡。女性3人の笑いが止まらない。
 東日本大震災の被災者が集団移転した仙台市宮城野区岡田の集会所であった「杜の都の笑楽隊」公演。3人はぶっつけ本番で出演し、コミカルな踊りで約40人を笑いの渦に巻き込んだ。
 「これを着て、祭りでマツケンサンバ踊ったり、運動会で仮装リレーしたり…。本当に楽しかった」。主婦武内利子さん(60)=宮城野区田子西=は懐かしむ。同区蒲生の自宅は津波で流失。がれきに残っていたのが、思い出深い手作りのピンクの衣装だった。
 身を寄せたアパートから仮設住宅の友人を訪ねるうち、ボランティアグループ笑楽隊と出会った。震災後初めて、思い切り笑えた。衣装を作り直し、友人数人で飛び入りするようになった。「衣装を覚えててくれる人もいるの。昔みたいに、みんなと楽しめるのが一番」。多くの人が蒲生を離れた。衣装が呼ぶ笑いと歓声は、今も変わらない。(報道部・村上浩康)


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2017年10月03日火曜日


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