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宮城の歴史 デザインの視点からひもとく 東北工大などシンポ開催

デザインの観点から仙台・宮城の歴史をひもといたシンポジウム

 東北工大や宮城県内のデザイナーらでつくる仙台・宮城のデザイン史編集委員会(代表・庄子晃子東北工大名誉教授)は、「仙台・宮城のデザイン史を語る!」と題するシンポジウムを開いた。国の工芸振興から東日本大震災に至るまで宮城県の歴史をデザインの視点からひもといた。

 庄子名誉教授が工芸や伝統技法の輸出振興のため、国が1928年、仙台市に全国初の国立工芸指導所を設置した背景を説明した。
 宮城教育大の桂雅彦教授(美術教育)、デザイナーとしても活動する東北工大ライフデザイン学部の中島敏教授(安心安全デザイン)らが地域とデザインの関係を解説。鳴子こけし(大崎市)や津山木工(登米市)などの伝統技法が、仙台・宮城で製造される工業製品の意匠にも影響を与えていると指摘した。
 石巻市の雄勝石などを使った工業製品や工芸品が、震災からの復興の象徴になっていることも紹介した。
 震災で名取市閖上の自身のデザイン工房が全壊した中島教授は「全てを失った。物のはかなさを痛感した」と語り、「今後、デザインするべきはモノではなく人。地域デザインの知見を人材育成や安全な生活づくりなどにも生かすべきだ」と呼び掛けた。
 シンポは9月22日、仙台市青葉区の東北工大一番町ロビーで開催。日本芸術工学会が地域ごとに編さんしている「日本・地域デザイン史」の「仙台・宮城編」の完成を記念して開かれ、約70人が参加した。


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2017年10月03日火曜日


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