岩手のニュース

<衆院選岩手>交渉、公務、代表…前議員、3区とも地元に戻れず

衆院解散を受けて開いた国政報告会であいさつする階氏=1日、盛岡市
公務に合わせた党支部会合で談笑する鈴木氏=9月30日、釜石市
昨年の参院選の応援で、地元支持者と握手する小沢氏=2016年6月23日、奥州市

 短期決戦の衆院選(10日公示、22日投開票)に、岩手の3小選挙区で議席を守り続けてきた前議員が頭を抱えている。それぞれ公務や党務が多忙で、満足に地元回りできそうにないという。候補者本人に代わって家族や後援会がフル回転する選挙戦になりそうだ。

◎1区・階氏/希望との交渉優先

 「党全体、仲間全体を考えなければいけない」。民進系無所属の階猛氏(50)は1日、盛岡市で国政報告会に出席。希望との合流を巡る民進の混乱や自らの身の振り方、そして今後の地元入りが難しい事情について説明に追われた。
 民進政調会長として希望との政策調整を担当する階氏。陣営幹部さえ「日程を把握できない」とぼやく。代わりに地方議員と妻美和子さん(48)が演説会や支持者回りをこなすという。
 4回連続当選で10年守り通した選挙区だが、後援会幹部は「候補者本人がいない選挙戦は初めて。これまでとは全く違う戦いになる」。それでも「本人は希望との交渉に並々ならぬ決意。後援会も一致団結だ」と腹をくくった。

◎2区・鈴木氏/再入閣で公務多忙

 2カ月前に五輪相で入閣を果たした自民の鈴木俊一氏(64)。地元の喜びもつかの間、公務優先と区割り改定で本州一になった広大な選挙区の二重苦に陣営幹部はため息をつく。
 9月30日には、たまたま釜石市であった公務に合わせて党支部の会合を開催した。駆け付けた鈴木氏は「できるだけ地元を回る時間を取りたいが、閣議や公務があって難しい」。公示後も応援弁士として、全国を駆け回ることになりそうだ。
 本人不在の穴を埋めるのは長男の俊太郎さん(35)。勤めていたホテルを1カ月前に退職した。選挙カーに乗ったり個人演説会で支持を呼び掛けたりするという。「選挙区が広くて大変だが、役割を全うしたい」と気合を入れる。

◎3区・小沢氏/後援会は動揺なし

 「前回並みの地元入りは難しいだろう。でもまあ、いないのには慣れているから」。自由党代表の小沢一郎氏(75)を長年支えてきた後援会幹部は淡々と語る。
 実際、前回衆院選(2014年)では、公示後2度の地元入りと31年ぶりの遊説が話題になったほどだ。
 民進と希望の合流で野党勢力図が大きく塗り替わる今回も「東京を離れられないのでは」と語る後援会幹部は「どこから立候補しても粛々と活動するだけ」。
 区割り改定で新たに選挙区に組み込まれた一関市では、中選挙区時代の支持者を中心に後援会設立の動きが着々と進む。現在、衆院在職48年の小沢氏。在職50年に王手をかける大事な選挙だが、あるじ不在の動揺はない。

◇岩手の立候補予定者
 【1 区】 (3)
高橋比奈子59 党支部長 自前(2)
吉田 恭子36☆党県常任委員 共新 
階   猛50 民進政調会長 無前(4)
 【2 区】 (2)
鈴木 俊一64   五輪相 自前(8)
畑  浩治54 民進支部長 無元(2)
 【3 区】 (2)
藤原  崇34 党支部長 自前(2)
小沢 一郎75 自由党代表 無前(16)

〔注〕☆は重複立候補予定者


2017年10月03日火曜日


先頭に戻る