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<衆院選東北>混迷深まる野党再編劇 民進系候補、割れる決断

衆院が解散された国会議事堂(手前)。右奥は民進党本部が入るビル=2017年9月28日

 衆院選公示まで1週間となり、東北の民進系立候補予定者が決断を迫られている。小池百合子東京都知事率いる希望の党の公認を得るか、リベラル系の新党「立憲民主党」に入るか、無所属で立つか。目まぐるしく動く野党再編劇は2日、さらに混迷の度を深め、余波は東北にも及んだ。
 青森1区の前議員升田世喜男、2区の新人工藤武司、3区の新人山内崇の3氏は希望から立候補する意向を示す。工藤氏は2日、八戸市内で記者会見し、「希望の綱領と一致するところがある」と話した。
 「党本部に振り回されている」と話すのは民進青森県連の田名部定男代表。公示直前に共産、社民との共闘が崩れた形となり、「昨年の参院選以降、協力してきたので申し訳ない」と後ろめたさをにじませた。
 岩手1区の前議員階猛、2区の元議員畑浩治の両氏も希望を選択する。
 階氏は盛岡市で1日開いた国政報告会で希望入りの意向を表明。関係者によると「合流がベスト。政権交代という目的を守る」と話したという。
 畑氏も同日、盛岡市で開催した後援会の会合後「民進の政策と断絶があるとは考えない。憲法改正も議論することはタブーではない」と持論を展開した。
 秋田2区の新人緑川貴士氏は3日に大館市で会見を開く予定だったが、中止した。事務所担当者は「希望に公認申請は済ませた。連絡待ち」と説明した。
 山形3区の無所属元議員阿部寿一氏は2日、「決めていない」と言葉少なに答えた。「風をもっと大きく」と話すなど希望入りに前向きだったが、トーンダウンした。長年の支援者は「小池知事が繰り返す排除の言動に疑問を持ち始めたようだ」と解説した。
 宮城2区の元議員鎌田さゆり氏は希望と立憲民主の両新党のはざまに立つ。「リベラルの信念を持っている。タカ派とは違う」と述べつつ「勝てる選択をしたい」とも話した。
 無所属での立候補を表明した宮城5区の前議員安住淳氏。2日に石巻市で記者会見し「ばらばらで戦って勝てるほど自公は甘くない。歩み寄らず、野党が割れたらプラスではない」と野党の合従連衡を求めた。


2017年10月03日火曜日


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