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<衆院選宮城>直前情勢(中)3区、4区

 衆院選は10日の公示(22日投開票)まで1週間に迫った。宮城県内6選挙区には18人が立候補を表明し、新党「希望の党」などがなお候補者擁立を模索している。直前まで構図が固まらない波乱含みの情勢を探った。(敬称略)

◎3区/無党派層 取り込み鍵

 5選を目指す自民党前議員に、希望の党と共産党の両新人が挑む。有権者は約29万2800人。区割りの改定により、1区だった仙台市太白区の旧秋保町が編入された。沿岸被災地や農村地帯を抱える県南部の戦いは、仙台近郊を中心とした無党派層の動向も鍵を握る。
 自民の西村明宏は地方議員らと連携し、地盤を固める。9月25日に仙台市で開いたパーティーは県南4市9町の首長が発起人となり、このうち12人が出席。支持者約1000人に分厚い支援態勢を印象づけた。
 10月1日は県議補選名取選挙区立候補予定者の決起集会で国と地域のパイプ役としての実績を強調。北朝鮮情勢にも触れ「安定した自公政権が安全保障を担わないといけない」と訴えた。
 希望の公認が3日に発表された一條芳弘は、駅前での街頭演説や商業施設前でのつじ立ちを繰り返し、顔と名前の売り込みに懸命。元会社員の経験を基に、労働環境の改善を訴える。地方議員や連合宮城との連携強化にも力を入れる。
 9月30日には出身地の柴田町で事務所開きを行い、「今が政権交代のチャンス。勢いに乗って選挙戦を駆け抜けたい」と声を張り上げた。
 共産の吉田剛は名取、岩沼両市を中心に街頭演説を重ね、憲法9条の堅持や消費税率10%への引き上げの阻止を掲げる。
 10月2日は党の比例東北の新人と丸森町で集会を開き「希望の党は古い自民そのもの。憲法に基づく当たり前の政治を取り戻す」と力を込めた。

◎4区/区割り変更 影響警戒

 6選を期す自民党前議員に希望の党新人、共産党新人が挑戦する。区割り変更で松島、大郷両町が5区に移り、選挙区の構成自治体は11から9に減った。町から市に昇格した富谷、大和町といった人口が増えている地域の浮動票をどう獲得するかが鍵だ。
 自民の伊藤信太郎は高い知名度があり、後援会、地方議員を中心に安定した組織戦を展開する。今回の選挙に向け10〜20人規模の「語る会」を各地で開き、地域活動にも余念がない。
 強固な後援組織があった松島、大郷両町が5区に移った影響をいかに最小限に抑えるかが課題だ。衆院解散後、連日街頭に立ち、野党再編の動きを「政治はエンターテインメントではない」と痛烈に批判し、新党ブームを警戒する。
 希望からの立候補を目指していた坂東毅彦に3日、公認の知らせが届いた。「やっと活動を開始できる」と陣営は意気込む。昨年6月以来、民進党の候補予定者として街頭演説を重ねてきたが、野党再編に巻き込まれ、動くに動けない状況が続いていた。
 父親が町長を務めた出身地の松島町が5区に移っており、知名度は不足する。頼みの綱は、新党への期待や反自民の票。連合傘下の労組にも支持を訴える。
 共産の高村直也は3度目の国政挑戦。体調不良の候補予定者に代わり擁立された。
 定数1減となる比例東北での2議席獲得に向け、地方議員と連動。街頭での訴えやリーフレットなどを通じ党勢の拡大を図る。


2017年10月03日火曜日


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