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<Eパーソン>貯蓄から投資へ導く

鈴木勇(すずき・いさむ)東北大卒。1977年七十七銀行入行。2006年取締役本店営業部長、08年取締役営業統轄部長、10年常務。17年1月から七十七証券社長。63歳。名取市出身。

 4月に本格営業を始めた七十七銀行の証券子会社七十七証券(仙台市)が、当初計画を上回るペースで専用口座の開設を増やしている。同社の鈴木勇社長は銀証連携によって、貯蓄から投資への流れを強めたい考えだ。(聞き手は報道部・田柳暁)

七十七証券 鈴木勇社長

 −口座開設が順調だ。
 「七十七銀から顧客を紹介してもらい、商品を提供するのが基本的なスタイル。半期の口座開設は1700が目標だったが、5カ月で1800となった。口座が増え、商品の販売実績も増えている。口座の年間目標3000も達成できるのではないか」
 「顧客は資産に余裕があり、定年を迎えた年配の方が多い。商品は株価に連動して利回りが変わる仕組債や、投資信託、株式のニーズが高い」

 −商品販売の際に心掛けていることは。
 「顧客と信頼関係を築くことだ。最初は銀行の担当者と一緒に出向いて、丁寧に説明する。『七十七』という看板を背負っており、安心して相談できるのではないか。大手証券会社は信用力はあるが、担当者までは分からない。初めて投資する人は相談しやすいと思う。初年度は成果を焦らず、基盤をしっかりつくりたい」

 −総務省の家計調査によると、2016年度の都道府県庁所在地の1世帯当たり有価証券保有額で東北は12万3000円と、全国平均のほぼ半額にとどまる。
 「土地柄や地域性もあるのだろうが、投資を考えたり、情報を集めたりする機会が少なかったのだろう。日本証券業協会の東北地区事務局が再び設置され、学校などで投資教育をしたいとの話も聞いている。丁寧に説明することで貯蓄から投資への流れを強め、資産形成の手伝いをしたい」

 −人材育成も大切だ。
 「営業担当は若手や女性が主力。商品知識のほか、世界経済や政治、為替の動きを熱心に勉強している。多くが銀行からの出向者だが、顧客の話をしっかり聞いてニーズを引き出すことは、証券会社でも銀行でも必要。能力の高い人材を育て、銀行に戻ってからの仕事に役立ててほしい」


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2017年10月04日水曜日


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