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<仙台圏私のベスト本>(6)「災害その時学校は」地域防災の実状伝える

 読書の秋真っ盛り。仙台圏の方々にイチ推し本への愛を語ってもらった。

◎防災アドバイザー 吉田亮一さん(60)=仙台市太白区

 学校防災と地域防災のアドバイザーをしています。東日本大震災以降、全国で講演する機会が増え、毎年50カ所近くに赴きます。
 2005年に地元の太白区茂庭台で防災マップの作製に携わったのがきっかけでした。大学や消防、仙台市、宮城県などを訪ねて資料を集めているうちに、防災に詳しくなりました。
 「災害 その時学校は」(日本安全教育学会編、ぎょうせい)を読めば、地域の人たちと一緒に防災訓練をしていた学校と、そうでない学校の対応の違いがよく分かります。
 私の地元の茂庭台中は、町内会との訓練の経験が生き、町内会中心に避難所を運営できたことで、教職員は生徒らの安否確認に従事できたと記しています。
 地域防災は、学校、保育園、福祉施設、企業、商店など地域全体で考えなければ役立ちません。各施設が個別に訓練していると、いざという時に横の連携が取れません。震災から6年半になりますが、被災地でも個別に防災訓練をしているケースが目立ちます。
 学校関係者や町内会、地域防災のリーダーはもちろん、防災に関心のある方に読んでほしいです。私も講演の資料に活用しています。(門田一徳)

[メモ]日本安全教育学会所属の大学教授らが聞き取り調査した岩手、宮城両県の小中学校と特別支援学校計20校の震災時の対応状況をまとめた記録集。避難訓練や校内の安全点検、避難所運営など学校に関わる防災教育のポイントも収めた。


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2017年10月04日水曜日


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