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<衆院選宮城>直前情勢(下)5・6区

◎5区/3町編入浸透に懸命

 8選を目指す民進党系無所属の前議員と、3選を狙う自民党前議員が激突する。東日本大震災の被災地を主戦場に「野党共闘」対「政権与党」の構図がほぼ固まった。有権者は約26万人。区割り変更で松島、大郷、南三陸の3町が加わり、前回と比べ約3万人増えた。
 民進系の安住淳は野党再編の渦に巻き込まれ、「裸一貫」で無所属での立候補を決めた。
 「解散会見時に復興の話をしなかった」と安倍首相を批判。3日は被災した石巻、東松島両市や大郷町などの街頭で「無所属はつらい。それでも、地域の代表として選挙を戦わせてほしい」と理解を求めた。
 地盤の沿岸部を中心に票固めを進める一方、編入された3町には後援会がなく、財務相や民進党代表代行を歴任した知名度の高さを武器に浸透を急ぐ。共産党は5区に候補者を立てず安住の支援に回る見通し。
 自民の勝沼栄明は解散後、地元のイベントなどを細かく回る。「復興を完遂させるには自公連立政権の力が必要」と支持を訴える。
 2日は石巻・牡鹿選挙区選出県議の県政報告会に出席。「地域に根差した政治家を目指し、精進を重ねて石巻の未来をつくりたい」と意気込んだ。4日に石巻市内で開いた総決起大会には所属する派閥の領袖(りょうしゅう)で党幹事長二階俊博が駆け付け、団結を呼び掛けた。
 編入された3町は保守地盤とされてきた。勝沼は地元県議の会合などに積極的に参加し、自民支持層を確実に取り込む戦略を練る。

◎6区/県内唯一自共の対決

 7選を目指す自民党前議員に元県議の共産党新人が挑む。区割り改定で南三陸町は5区に編入。県内唯一の自共の一騎打ちで、無党派層の動きも注目される。
 防衛相の自民小野寺五典は北朝鮮情勢対応で東京に待機。地元の組織力を生かし、一度も選挙区入りできない戦いを乗り切る。
 小野寺は解散直後から地元の県議や市議らに小まめに電話をかけ、協力を呼び掛けた。9月30日に登米市であった6区支部役員会には東京から電話で「地元に戻れない厳しい戦いだ。皆さんの力で押し上げてほしい」と訴えた。
 候補者不在の選挙に地元も危機感を募らせる。気仙沼市では19人の市議が初めて支援する会を設立。支部役員会には公明党県本部の庄子賢一代表も出席し、協力を誓った。選対本部長の畠山和純県議は「本人不在に地元の緊張感も高まっている。万全の態勢で支えたい」と意気込む。
 共産の横田有史は9月末、大崎市古川に事務所を開いた。党地方議員と連動して組織票を固めるとともに、積極的な街頭演説で無党派層への浸透も狙う。
 解散後初の日曜となった10月1日は登米、気仙沼市の計7カ所で街頭に立ち、安倍政権批判を展開した。
 防衛相を務める小野寺を「安倍暴走政治の推進者」と批判。3日に大崎市であった演説会では「防衛相が官邸を離れられないほどの危機になぜ解散をするのか。国民を不安に陥れ、『国難』を演出するポーズにすぎない」と切り捨てた。(敬称略)


2017年10月05日木曜日


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