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<汚染廃処理>堆肥化は安全性高い 栗原市が検証結果

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質で汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物について、栗原市は4日、堆肥化や焼却など各処理手法の長所と短所を検証する調査結果を公表した。市独自に事業化を検討する堆肥化は安全性が高いとし、県が勧める焼却は放射性物質が付着した処理施設のフィルターの処分などに課題が残るとの見解を示した。
 市議会調査特別委員会で報告した。汚染牧草を基に製造した堆肥で育てた牧草に関し、放射性物質の移行が確認できなかったとの実験結果を発表。その上で、環境への影響は極めて小さいと結論づけた。
 短所として、牛ふんなど他の資材と混ぜ込むことで約3倍の重量になると指摘。活用する農地や作業コストがかさむと付記した。
 焼却は減容効果が高い一方、一般ごみと混ぜる割合を精緻に分析する必要性があるとした。焼却灰を埋め立てする際、放射性物質の流出防止対策や監視が重要になる点にも触れた。
 すき込みは場所の確保を課題に挙げつつ、大規模な施設が要らない点を評価。乾燥や圧縮、集約保管は後で最終処理が必要になる点を強調した。
 比較調査は国の実験結果などを基に実施。市は手法の決定に向け、近く農業関係者らから意見を求める。


2017年10月05日木曜日


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