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指令ミスで救急車遅れ 搬送先で患者死亡 仙台市消防局が誤った住所伝える

 仙台市消防局で8月、通報を受けた担当部署が救急隊に誤った住所を伝え、救急車の到着が遅れるミスがあったことが6日、分かった。患者は搬送先の病院で死亡が確認された。市消防局は後日、遺族に経緯を説明し謝罪した。
 複数の関係者によると、8月31日夜、青葉区の60代女性が意識を失って倒れたと家族が119番した。市消防局指令課の職員が家族から住所を聞き取り、青葉消防署に指令書を出したが、別の住所の地図が記載された。
 地図の住所地に赴いた救急隊が誤りに気付き、本来より約10分遅れて女性の自宅に到着。女性は既に心肺停止の状態だった。心肺停止は蘇生開始が1分遅れるごとに救命率が約10%ずつ下がるとされる。
 市消防局の指令システムは、区役所の住民登録情報に基づいて入力された住所と周辺地図を、指令書に反映させる仕組み。転居などで住所が変更されても、地図の更新は2カ月に1回の点検時に合わせて行われるため、一時的に旧住所の地図のままとなるケースがあるという。
 市消防局では、2015年9月と16年8月にも指令ミスや救急車の脱輪事故で現場到着や病院収容が約8〜16分遅れ、いずれも患者が死亡した。市消防局は、この2件について発表したが、今回は現時点で公表していない。
 市消防局は取材に、「個別具体の事案については答えられない」としている。


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2017年10月07日土曜日


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