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<平昌への道>スケルトン宮嶋 代表争いに名乗り 21歳、高い滑走技術が持ち味

ウエートトレーニングに励む宮嶋。課題のプッシュのレベルを上げ、平昌を目指す=4日、宮城県柴田町の仙台大体育館

 スケルトン男子の仙台大4年宮嶋克幸(21)が今季、平昌冬季五輪で世代交代を狙う。昨年12月の全日本選手権は、ともに仙台大出身のベテランで、2014年ソチ五輪代表の高橋弘篤(33)=富谷市出身=と笹原友希(33)=アジマックス、秋田市出身=を抑えて優勝。初の五輪代表選出が視野に入ってきた。
 そりを押すプッシュの速さを武器にする日本人選手が多い中、宮嶋の持ち味は滑走技術だ。カーブの出入りの瞬間、絶妙なタイミングでブレーキを掛けて減速を最小限にとどめる。首の力が強いので頭が安定し、視界がぶれない。コースの形状やそりの滑るラインを目でしっかり捉えられるので正確に操作できる。
 昨季前半戦はノースアメリカンカップ(NAC)と全日本選手権で優勝。後半戦はワールドカップ(W杯)に初参戦し、平昌の代表争いに名乗りを上げた。
 今オフは苦手のプッシュのレベル向上に力を注いだ。ウエートトレーニングで筋力を付け、フォームを変えた。スムーズに前に踏み出せる形に足首をテープで固定し矯正。脚の回転数を上げるために小さくしていた歩幅も広げ、推進力を上げようとしている。
 大きな成果はまだ出ていない。それでも、「気を付けるべきポイントは分かってきた」と一定の手応えはある。プッシュのタイムロスを天性の滑走技術で補ってきた。スタートダッシュも速くなれば、世界の上位と戦える算段が立つ。
 代表争いは熾烈(しれつ)だ。基本的に今季国際大会の成績に応じて得られるポイントが選考の基準。前半戦、高橋がW杯、笹原がインターコンチネンタルカップにそれぞれ出場するのに対し、宮嶋はプッシュタイムがW杯の派遣基準に届かず、ポイントの低いNACに回る。「NACに出るからには全戦優勝するしかない」。決意がみなぎる。
 平昌の目標は少なくとも20位以内と控えめだが、「高橋さん、笹原さんに負けられない。下の世代が育ってきたと証明したい」。若手のホープが時代を変えようとしている。(佐藤夏樹)


2017年10月07日土曜日


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