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<消防指令ミス>誤住所指示で救急車到着遅れ 幹部ら非公表を謝罪

謝罪した仙台市消防局幹部ら

 仙台市消防局が救急隊への指令を誤り、救急車の現場到着が遅れた問題で、市消防局は7日、市役所で記者会見し、到着遅延の事実を正式に発表するとともに、これまでの非公表を謝罪した。指令課の男性職員(43)が119番通報者から聞き取った住所地でなく指令書の誤った住所地に向かうよう指示し、遅延を招いたことが明らかになった。
 市消防局によると、8月31日午後9時54分、青葉区の60代女性が呼吸困難となり、家族が119番した。家族から住所を聞いた男性職員は、指令書に出力された住所と地図の住所が違うことに気づかないまま、救急隊に地図の住所地に向かうよう指示した。
 救急隊は午後10時5分に地図の住所地に着き、誤りと判明。正しい住所地には午後10時14分に到着し、女性を収容したが、搬送先の病院で午後10時48分に死亡が確認された。女性宅は最近転居し、指令システムには現住所が登録されていた一方、地図は旧住所のままだった。
 市消防局は男性職員を厳重注意とした。小野清警防部長は「参考情報の地図ではなく、通報者から聞き取った住所に従う原則を徹底させる。来年度に新システムが稼働する予定で、運用の改善も図る」と話した。
 7日に河北新報社が報道するまで事案を公表しなかった理由については「遺族が公表を望まなかった。今後は個人情報を守りながら適切に公表したい」と説明した。


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2017年10月08日日曜日


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