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<衆院選岩手>今期で政界引退の黄川田氏 原点忘れず復興議論を

黄川田徹(きかわだ・とおる)陸前高田市出身。早大卒。岩手県議を経て2000年衆院選で初当選し、6回連続当選。旧民主党政権で総務副大臣や復興副大臣を歴任した。

 衆院選に立候補せず、政界引退を表明した民進党前議員の黄川田徹氏(63)=旧岩手3区=は、東日本大震災で被災した古里の復興に尽力した。家族4人を亡くし、2012年には復興副大臣として被災地再生の先頭に立った。復興への思いを聞いた。(聞き手は東京支社・小沢邦嘉)

 −復興が道半ばでの引退となった。
 「被災の現実を身をもって感じながら、復旧復興に微力を尽くした。被災地は新しい街をつくる段階だ。次代を担える人に託す」

 −被災地の将来課題は。
 「震災から10年の20年度までは被災自治体への財政支援や復興事業の制度設計ができているが、11年目以降が心配。20年度末が設置期限の復興庁の機能をどうするかも含め、持続的支援の検討が必要。国会は震災発生時の原点を忘れないでほしい」

 −人口減少が深刻だ。
 「被災自治体は過疎対策も求められる。その意味で3月に成立した議員立法の改正過疎地域自立促進特措法の法案作りに携わり、自治体への国の財政支援策を拡充する仕事ができたのはありがたかった」

 −復興を巡る国会論議が停滞気味だ。
 「衆院震災復興特別委員会は元気がなく、政府答弁ものれんに腕押し。(震災後に総選挙が2度あり)当選1、2回の人たちは被災の実情を知らない。被災者が体験した思いに心を寄せてほしい」

 −民進は希望の党や立憲民主党に分裂した。
 「いわゆる新党の風頼みで選挙に勝とうとする姿勢は疑問。政権交代を目指すなら、各候補者が地元で与党候補を上回る日常活動をこなし、有権者と信頼関係を築くべきだ。それができる候補者は右往左往しなくて済むだろう」


2017年10月08日日曜日


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