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<衆院選岩手>黄川田票さまよう 区割り改定で地盤分割

 衆院選(10日公示、22日投開票)を前に岩手県南部で、政界引退を表明した民進党前議員の黄川田徹氏(63)の支持票争奪戦が激化している。黄川田氏の地盤だった旧岩手3区は区割り改定で岩手2、3区に分割。2014年の前回衆院選で獲得した8万400票の行方は−。

■岩手2区 
 「ずっと黄川田さんを応援してきた。後継を支援するのが自然」。大槌町の農業男性(70)はこう話す。
 希望の党の元議員畑浩治氏(54)の描くシナリオ通りだが、陣営は「黄川田さんは超党派で人気があった。いくら後継でも同じ票数は得られない」と引き締める。
 実際、別の黄川田氏支持者は野党共闘を瓦解(がかい)させた希望には「不満もある」。ここに付け入る自民党の前議員鈴木俊一氏(64)は「徹さんだから応援していたが、保守なので今回は鈴木という人も多い」と手応えを語る。

■岩手3区 
 もともと「小沢チルドレン」だった黄川田氏。支持層も自由党代表で無所属の前議員小沢一郎氏(75)がルーツだ。
 一関市の支持者は「上が小沢さんを応援しろと言うなら、すぐ従う」。小沢陣営も「政権交代のため、岩手が源流の共闘の思いを共有できる」と秋波を送る。
 だが小沢、黄川田両氏は12年7月の民主党分裂で決別し、関係修復の兆しもない。自民党の前議員藤原崇氏(34)は黄川田支持層の「転入」を期待する。

■黄川田氏 
 6日午後、黄川田氏は岩手2区に編入された岩手県住田町で畑氏を引き回していた。畑氏は「黄川田党の番頭です」「後釜です」と後継をアピール。「黄川田先生には岩手2区を中心にマイクを握ってほしい」とそろばんをはじく。
 黄川田氏自身は民進党岩手県連の代表にとどまって希望の支援を表明した。「一般的には知名度が大事だが、一生懸命やった方が勝つ。事務所も存続するし、東京の秘書も来て戦う」と意気込む。


<民進県連3区は実質的自主投票>

 民進党岩手県連は8日、衆院選で岩手3区は「実質的自主投票」とする方針を決めた。岩手1、2区と比例代表東北ブロックは希望の党の候補を支援する。
 岩手3区には自民党の前議員藤原崇氏(34)と、無所属で自由党代表の前議員小沢一郎氏(75)が立候補を予定している。
 盛岡市で記者会見した黄川田徹県連代表は、3区の対応について「私の後援会から自主投票を望む声が上がっている」と説明した。「推薦要請がなかったので機関決定は出さず、実質的な自主投票とする」と話した。
 旧岩手3区選出で政界引退を表明した黄川田氏の地元事務所は、陸前高田市を岩手2区用、一関市を比例東北用として使用する。
 黄川田氏は、2012年12月の衆院選で小沢氏が擁立した「刺客」候補との接戦を制した。


2017年10月09日月曜日


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