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<岩手中部水道企業団官製談合>事業所長11日初公判

 一部事務組合「岩手中部水道企業団」東和事業所(花巻市)発注の公共事業を巡る官製談合事件=?=で、官製談合防止法違反の罪に問われた東和事業所長山崎裕司被告(59)=花巻市大迫町大迫4地割=の初公判が11日、盛岡地裁で開かれる。
 談合があったとされる事業2件は、どちらも浄水場などの保守点検業務。「特殊機器を扱うため、応札可能な業者は岩手県内に数社程度」(企業団)だった。指名競争入札を取り入れており、限られた業者が辞退すれば入札は成立しない。
 一方、入札業者は事業請け負いに必要な機器を調べて用意しなければならない。手間がかかる割に工賃は100万円前後で「もうからない仕事」(盛岡市の設備会社)とみられていた。
 入札が中止や不調に終わった場合、発注側は設計金額などを見直さざるを得ない。再入札まで2カ月を要するケースもあり、その分工期は遅れてしまう。人手不足で東和事業所は、こうした事務作業を山崎被告が1人で処理していた。
 岩手県立大の斎藤俊明教授(公共政策学)は「東日本大震災の復興工事による資材や人件費の高騰もあり、入札不調は全国的傾向。公正さを保ちながら業者の利益も確保できる仕組みを考える必要がある」と指摘する。

【「岩手中部水道企業団」東和事業所官製談合事件】
 今年6月27日執行の指名競争入札2件で、設計価格などを受注業者に漏らしたとして、山崎裕司被告と受注業者2社の3人が逮捕された。山崎被告は起訴され、受注業者の3人のうち1人は不起訴、残る2人は略式起訴され、罰金の略式命令が出た。


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2017年10月09日月曜日


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