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<仙台六大学野球・総評>仙台大、攻守とも安定 学院大、投手陣踏ん張る

 仙台六大学野球秋季リーグは仙台大が2季ぶり6度目の優勝を飾り、9日に閉幕した。仙台大が10戦全勝する「完全優勝」を達成したのは1980年秋以来、74季ぶり。投手の2本柱を軸に攻守とも安定した力を発揮し、ライバルを寄せ付けなかった。
 チーム防御率1.08はリーグトップ。主戦岩佐が全て1回戦に先発し、防御率0.47で5戦5勝と最優秀選手(MVP)獲得にふさわしい活躍でチームを支えた。プロ注目の馬場も最速155キロの伸びのある直球で同じく5戦5勝、開幕からの36回連続無失点に60奪三振と豪腕を見せつけた。
 チーム打率も3割2分1厘と唯一、3割台に乗せた。中軸を多く担った白川が最多打点(11打点)、鳥井が最多盗塁(8個)、辻本が最多本塁打(3本)でいずれも打率3割をキープ。下位の打順が多かった鈴木明もリーグ2位の高打率をマークするなど、打線につながりがあった。
 3季ぶり2位に浮上した学院大は投手陣が踏ん張った。チーム防御率1.12は仙台大と遜色ない。主戦鈴木遼が5勝1敗で軸になったのに加え、左腕山内ら3年生も台頭。福祉大を2戦連続完封で破り、一時は優勝争いを演じた。打撃は首位打者を獲得した渡辺翔の好調ぶりが目立った。
 プレーオフを除いて75季ぶりに3位転落の福祉大は打線の不振が響いた。チーム打率2割3分5厘は今春(2割8分2厘)を大きく下回る。チーム防御率もリーグ3位の1.77に終わり、投手陣の柱を確立できなかった。能力の高い選手が多いだけに意外だった。
 下位3チームは勝ち点1を分け合った。工大はチーム防御率がリーグ最下位の4.22。特に序盤の上位チームとの対戦で力を発揮できなかった。東北大は投打がかみ合わず、宮教大は打線に迫力を欠いた。
 今季は、上位対決で近年まれに見る結果となった。「仙六」の新たな歴史の幕開けか。それとも、68度優勝の福祉大が巻き返すのか。来年の球春が早くも待ち遠しい。(原口靖志)


2017年10月12日木曜日


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