宮城のニュース

<仙台圏私のベスト本>(8)「白洲次郎 占領を背負った男」信念貫いた生き方 共感

三原喜八郎さん

 読書の秋真っ盛り。仙台圏の方々にイチ推し本への愛を語ってもらった。

◎三原本店社長 三原喜八郎さん(83)=仙台市青葉区

 仙台市青葉区のマーブルロードおおまち商店街で、時計店「三原本店」を経営しています。本がなくなってしまったら暗闇のような生活になると思うほど、本が欠かせません。ほぼ毎晩、寝る前に1〜2時間読んでいます。
 お気に入りの1冊は「白洲次郎 占領を背負った男」(北康利著、講談社)です。5、6年前に書店で見つけて購入し、何度も読み返しました。
 憲法の制定作業にも立ち会った白洲次郎さんの生涯を描いた本です。連合国軍総司令部(GHQ)との交渉などが臨場感たっぷりに描かれています。終戦直後の日本の苦境を痛切に思い知らされます。
 本を手に取ったのは、東北電力会長時代の白洲さんを2、3回見かけたことがあり、さっそうとした姿に憧れていたからです。この本を読んで、確固とした信念を持って生きることを大切にした人だったと知り、彼の生き方にとても共感しました。
 人物伝をよく読みますが、これほど官界、政界、財界に精通した人物は他にいなかったのではないかと思われるエピソードばかりです。経済人の一人として、深い尊敬の念を抱いています。(北村早智里)

[メモ]GHQが「従順ならざる唯一の日本人」と評した白洲次郎。吉田茂首相の懐刀として戦後日本の復興に尽力した一生を描いた。第14回山本七平賞受賞。


関連ページ: 宮城 文化・暮らし

2017年10月12日木曜日


先頭に戻る