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<多賀城・山王遺跡>国司級の邸宅跡や東西大路跡など出土

国司クラスの邸宅跡とみられる掘っ立て柱建物跡群=12日、多賀城市山王の山王遺跡

 多賀城市埋蔵文化財調査センターは12日、同市山王の土地改良事業に伴う山王遺跡第178次発掘調査の概要を発表した。古代多賀城の南面を貫いていた東西大路(おおじ)跡や4本の小路跡が出土したほか、国司クラスの邸宅の一部が見つかり、碁盤目形の町並みが確認できたという。
 東西大路は、外郭南門跡から南側に延びる南北大路と交わるメインストリート。側溝を含む道幅は12〜13メートル。7、8回の側溝の改修を経て広がり、8世紀後半から10世紀後半のものとみられる。
 東西大路に隣接する北側の区画からは、一辺1メートルの四角形の穴に直径20〜30センチの柱穴跡がある掘っ立て柱建物跡が6棟見つかった。国司クラスの邸宅の一部とみられ、重なる部分があり、建て替えを繰り返していた形跡がみられた。
 東西大路の南側1番目、南北大路から西側4、5、6番目の小路もそれぞれ110〜120メートルの間隔で見つかった。このほか、生活道具の土器や須恵器、土師(はじ)器、役人が着用した石帯、5世紀(古墳時代中期)ごろの土器なども出土した。
 調査センターは「今回、国司クラスの邸宅が見つかり、東西大路は多くの往来があったらしい」と話している。14日午後1時半から遺跡見学会がある。連絡先は同センター022(368)0134。


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2017年10月13日金曜日


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