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被災漁業者が1年半かけ栽培 イチジク喜びの初収穫

待望のイチジクを収穫する関係者

 東日本大震災で被害を受けた東松島市宮戸地区の農地で、イチジクの収穫が始まった。被災した地元漁業者らが約1年半かけて栽培し、実りの秋を迎えた。
 収穫初日の12日には、漁業者らでつくる任意団体「奥松島果樹生産組合いちじくの里」の組合員、いしのまき農協(石巻市)の担当者ら計約20人が参加。約1ヘクタールに植えられた50本のイチジクの木から約10キロの実を摘み取った。
 今月いっぱい収穫し、石巻青果花き地方卸売市場(東松島市)に出荷する予定。直売所やスーパーでの販売、イチジクを使った商品開発なども視野に入れる。
 組合は2015年4月設立。組合員は専門家や果樹農家から栽培技術を学び、昨年3月に苗木を植えた。尾形善久組合長(71)は「収穫できて最高の気分。栽培技術は未熟だが、支援を受けながら育てて、被災した方や高齢者らに食べてほしい」と話す。将来は観光果樹園にすることも検討する。
 奥松島地域で農業再開を図るプロジェクトの一環で、県や市も関わる。津波で浸水した水田を除塩し、農地として整備した。宮戸地区の農地計約3ヘクタールでイチジクをはじめモモ、柿を栽培する計画がある。


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2017年10月14日土曜日


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