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<指定廃>来月から富岡に搬入 環境省、町議会に説明

 東京電力福島第1原発事故に伴い福島県内で発生した指定廃棄物を同県富岡町の最終処分場に埋め立てる計画で、環境省は13日、廃棄物の搬入を11月に始める方針を同町議会全員協議会で示した。搬入路のある楢葉町への説明、有識者らを交えた今月末の第2回環境安全委員会を経て、日程を正式決定する。
 環境省は、一部住民が計画に反対する楢葉町側の1行政区と安全協定を結べていない。今年5月に提示した方針通り、未締結のまま搬入開始となる見通しだ。
 全員協議会で同省の担当者は、町道拡幅などによる搬入路整備や埋め立て用の土堰堤(どえんてい)の築堤が今月末で終わることを説明した。処分場内の管理棟建設などは終了したという。
 議員からは、往来する10トントラックが1日最大65台に上ることから「輸送の安全性を確保してほしい」などと求める声が出た。
 終了後、宮本皓一町長は「安全安心が大前提。議員の理解を得られていない部分もあり、国に再度の説明を求める」と述べた。同省の担当者は「説明を尽くし、理解を得ながら具体的な搬入開始日を決定したい」と話した。
 計画に反対する楢葉町の女性(69)は「『住民は関係ない』という姿勢が感じられる。もう搬入を阻止することはできないのか」と嘆いた。
 処分場は放射性物質濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超10万ベクレル以下の指定廃棄物を処理する。国は昨年、民間の最終処分場を国有化した。安全協定は県と地元2町、富岡町の2行政区、楢葉町の1行政区と結んでいる。


2017年10月14日土曜日


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