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<宮城知事選>首長アンケート(下)観光PR動画 評価二分

◎政治姿勢編/多選の弊害 懸念の声も

 22日投開票の知事選に際し、宮城県内の35市町村長を対象に実施したアンケートで「首長は何期までが適当か」と聞いた。結果はグラフの通り。最も多かったのは「その他」で14人。「5期以上も可」が9人、「3期」が8人、「4期まで」が3人で続いた。
 「5期以上も可」と答えた理由に、東日本大震災を挙げる意見があった。県北の首長は「震災復興の仕上げに向かって継続性、安定性が求められる」とした。
 「有権者が選ぶこと。制約するものではない」(仙台圏)など、政治家として選挙での審判に委ねるべきだとの声も多かった。
 「3期」と回答した市町村長からは、人事や予算、政策決定など絶大な権限を持つため、多選による組織運営への弊害を懸念する意見が多く寄せられた。
 主な意見としては「組織や考え方が硬直化し、新しい発想が生まれにくくなる」(沿岸部)、「権力が集中すると意欲的な発信がなくなることが多い」(県北)などがあった。
 「その他」では、「多選批判は選挙に挑戦する側の造語」(県南)との指摘や、「おごりやゆがみが見えたら退きたい」(同)と自らを律する首長もいた。
 タレント壇蜜さん(横手市出身)を起用し、県が制作した仙台・宮城観光キャンペーン推進協議会の観光PR動画に対する評価も質問した。「評価しない」「あまり評価しない」は計20人に達し、「ある程度評価する」「評価する」の計14人を上回った。
 「県のイメージアップにつながっていない。受け狙いが強すぎる」(沿岸部)、「女性から反発があった段階で速やかに配信を止めるべきだった」(県北)と否定的な声が相次いだ。
 「ある程度評価する」と答えた沿岸部の首長は、「かなり保守的な県の組織文化にあって、『攻めた』ことに対しては一定の評価をしたい」と指摘した。
 基礎自治体の長として、理想の知事像を聞いた(複数回答)ところ、24人が「市町村との協調性」を挙げた。次いで「実行力」が16人。「一貫した政治姿勢」(6人)、「発想力」(5人)なども多かった。


2017年10月15日日曜日


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