岩手のニュース

<三鉄>被災地元気に 2人目の女性運転士誕生

出発前の安全確認をする宇都宮さん

 第三セクター三陸鉄道(岩手県宮古市)に14日、2人目の女性運転士が誕生した。初乗務となった宇都宮聖花(せいか)さん(23)は「東日本大震災の被災地を元気にしたい」と抱負を語った。古里への思いを胸に、岩手の海岸線を駆け抜ける。
 「出発、青、進行!」
 宇都宮さんがハンドルを握る普通列車は午前9時18分、宮古駅から久慈駅に向けて出発した。
 宇都宮さんは地元の宮古商高を卒業後、西武鉄道(埼玉県所沢市)に入社。西武新宿駅や高田馬場駅で働いていたが「地元の復興に役立ちたい」と昨年4月、運転士を目指して三鉄に移った。
 今年6月に動力車操縦者運転免許の試験に合格。今月3日には社内試験も突破し、この日を迎えた。
 乗務前には中村一郎社長が辞令と運転士の名札を交付し「安全の確保はもちろん、多くのお客さまに愛され喜ばれる運転士を目指してください」と激励した。
 出発前のプラットホームで乗客が花束を贈り、一緒に記念撮影するセレモニーもあった。宇都宮さんは「うれしい気持ちと同時に責任の重さを痛感している」と気を引き締めた。
 三鉄には2018年度、震災で運休しているJR山田線の宮古−釜石間(55.4キロ)の経営が移管される。営業路線の延長を見越して三鉄は若手運転士の育成に取り組んでおり、15年度に運転士候補生として入社した沼崎龍聖さん(20)も18日に初乗務する。


2017年10月15日日曜日


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