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津波流失の名勝「高田松原」の記憶、刺しゅうで描く ひと針ずつ思い込め 741枚展示

高田松原の風景を1枚につなぎ合わせた刺しゅう作品

 東日本大震災の津波で流失した岩手県陸前高田市の名勝「高田松原」を描いた刺しゅう作品741枚をつなぎ合わせたタペストリーの展示会が14日、市コミュニティホールで始まった。17日まで。
 作品は地元住民や岩手県内陸部に避難した人たちが寄せた。縦横20センチの布に白砂青松の海岸線や海水浴、花火大会、津波に耐えた「奇跡の一本松」などを一針一針表現している。
 会場を訪れた陸前高田市の村上順子さん(68)は自らも松林とハマナスの絵柄を制作した。「よく散歩していた。思い出は今も頭の中にある」と話した。
 展示会は復興支援団体や住民有志らでつくる実行委の主催。被災者の心をケアしようと2013年に始まったワークショップがきっかけで、国内各地で展示会を開くうちに全国や世界各国から作品が集まった。
 実行委は「いつか陸前高田市に常設され、人々がつながるようになってほしい」と語る。午前10時〜午後5時(最終日は午後3時まで)。入場無料。


2017年10月15日日曜日


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