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<衆院選岩手>比例代表 各党「お家の事情」で迷走 有権者「どこに投票すれば…」

比例代表での支持を訴える政党関係者=14日、奥州市

 岩手で衆院選比例代表東北ブロック(定数13)の戦いが、複雑なことになっている。比例代表は小選挙区候補と連動するのが常道だが、今回ほとんどの政党が「お家の事情」を抱えてセオリーを逸脱。浸透できているのか手応えをつかめないまま、戦いは後半戦に入る。
 自民党前議員で3選を目指す橋本英教氏(50)は今回、小選挙区(旧岩手3区)から比例東北に転出。名簿は25位に登載された。地元岩手を拠点に支持拡大を図るとみられていたが、その姿を見た人はいない。
 自民は東北の小選挙区に擁立した23人全員を比例2位の重複候補とした。「自分が議席を得るためにも接戦区で頑張ってほしい」と橋本氏。支持団体との橋渡しを買って出ているという。
 公示直後は「応援を頼まれて沖縄などに行かざるを得なかった」(橋本氏)。それでも20日に陸前高田市である選挙区候補の演説会には駆け付けるという。
 希望の党に合流した民進党。県連代表で引退を表明した前議員黄川田徹氏は当初、「一関市の事務所は希望の比例事務所にする」と説明していた。東京から秘書も呼び寄せて党勢拡大を図る予定だった。
 だが、序盤情勢で希望が2区に擁立した元議員の劣勢が伝えられると事情は一変した。3区の一関事務所も2区のてこ入れに回った。一関事務所は「もう比例どころではない」と話す。
 共産党は1区で独自候補擁立、2区で自主投票、3区で自主的支援と三者三様の選挙対応。3区では無所属前議員の演説に駆け付ける。しかし、過去に何度も対戦してきた人物との「選挙区・比例」連携プレーに支持者の思いは複雑だ。
 この無所属前議員の選挙カーは「比例は自民、公明以外に」と連呼する。やはり支持者は「どこに投票すればいいのか分かりにくい」と首をかしげた。
 戦後初めて選挙区で候補擁立を見送った社民党は、比例票獲得を目指して地方議員が街頭演説に立つ。同じく選挙区候補のいない立憲民主党も政党の選挙カーが走る。
 比例の戦いにたけた公明党だけは、推薦した自民の選挙区候補と連携し、いつも通りの選挙戦を展開する。


2017年10月16日月曜日


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