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<衆院選秋田>2区の金田氏「共謀罪」答弁で逆風 野党攻勢強める、自民はてこ入れ

国会答弁を巡る逆風を浴び、てこ入れに駆け付けた二階幹事長(前列左)、菅官房長官(同右)の間に立つ金田候補=大館市

 衆院選秋田2区で、8月まで法相を務めた自民党前議員金田勝年候補(68)の陣営が冷たい逆風に危機感を強めている。念願の閣僚入りだったものの、「共謀罪」法案を巡る不安定な国会答弁で野党の集中砲火を浴びた。選挙戦で野党陣営が再攻勢をかける中、党本部は「重要法案を通した大事な候補」と位置付け、てこ入れを徹底する。
 「政府、与党内で評価の高い法相だった」。高村正彦自民党副総裁は12日、金田氏の応援で能代市入りし、法相としての実績を高く評価してみせた。
 金田氏は共謀罪の趣旨を盛り込んだ改正組織犯罪処罰法案の国会審議で、「私の頭脳では対応できず申し訳ない」などと答弁。野党側から「大臣の資質を欠く」と非難され、審議迷走の一因になった。
 金田氏自身は法成立について「本当に良かった、と言われる」と批判を意に介さないが、支える陣営は不安を募らせる。
 公示直前の5日、大館市であった決起集会で、選対本部長の鈴木洋一県議は「偏った報道で功績が正しく評価されていない。今回は強い逆風だ」と危機感をあらわにした。
 後援会幹部は「女性層の反応が良くない」と警戒を強め、選対幹部は「選挙を考えると、法相経験はマイナスだった」と焦燥感をにじませる。
 陣営の思いに呼応するように、党本部は公示前から菅義偉官房長官、二階俊博党幹事長、竹下亘総務会長ら閣僚や党首級を投入。党支持層の固め直しを急ぐ。
 格好の攻撃材料を得た野党陣営は攻勢を強める。共産党新人の藤本友里候補(38)は「前法相に退場の審判を下そう」と意気込む。希望の党新人の緑川貴士候補(32)は「(共謀罪を通過させた)強行採決という国会運営の在り方に疑問を呈したい」と強調する。
 有権者の思いは複雑だ。北秋田市の農業女性(57)は「テレビで見る金田さんの国会答弁は情けなかった」とあきれつつ、「他候補の主張は決め手に欠ける」と投票先を決めかねている。


2017年10月16日月曜日


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