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<衆院選福島>災害住宅にポスター掲示板設けず 選挙区外住民に配慮「顔見えない」不満も

福島3区の福島県三春町に設置された同5区のポスター掲示板。奥の災害公営住宅に5区有権者の葛尾村民が入居する

 衆院選(22日投開票)で、東京電力福島第1原発事故による避難者を抱える福島県双葉郡の自治体の多くが、災害公営住宅の周辺などへの候補者ポスター掲示を見送った。町村外に整備された住宅に選挙区の異なる住民が暮らす事情に配慮したためだ。住民からは「候補者の顔が見えない」と不満も漏れる。
 今年3月末に一部を除き避難指示が解除された浪江町(福島5区)の選管は、計10カ所に掲示板を設置した。うち6カ所は南相馬市など町外だが、いずれも退去が進むプレハブ仮設住宅などの敷地内。多くの町民が暮らす同市や福島市の災害公営住宅には設置しなかった。
 担当者は「災害公営住宅は県営で、南相馬市や飯舘村など福島1区の住民も入居している。5区のポスターが貼られた場合、混乱を招く可能性がある」と見送った理由を話す。
 同じく今春、一部を除き避難指示が解除された富岡町(福島5区)や全町避難が続く大熊町(同)なども同様だ。富岡町選管は「町外の災害公営住宅にも投票所への巡回バスを走らせるなど配慮している」と説明する。
 少数だが、掲示板が設置されたケースもある。特定町村の住民だけが暮らす「町村営」住宅で、葛尾村(同)の選管は三春町(福島3区)にある恵下越(えげのこし)団地に掲示板を立てた。
 県営の福島市飯坂町の災害公営住宅に住む浪江町の60代男性は「住民の大半が双葉郡から避難した。掲示板はあってもいいと思う。(今回は)選挙公報や新聞に目を通し、誰に投票するか決める」と話す。


2017年10月16日月曜日


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