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サケに復興重ねて 福島・楢葉で漁始まる

再開後3季目となる木戸川の漁が始まり、元気なサケが水揚げされた

 東京電力福島第1原発事故に伴う避難指示が2015年9月に解除された福島県楢葉町の木戸川で15日、今季のサケ漁が本格的に始まった。
 木戸川漁協の組合員ら10人が、上流から網を広げて下流の網にサケを追い込む伝統の合わせ網で約40匹を捕獲した。遡上(そじょう)は今後増え、漁は11月中旬まで続く。
 漁協によると、木戸川ではかつて、採卵・ふ化事業で年1200万〜1500万匹の稚魚を放流。10万匹前後が遡上していた。東日本大震災と原発事故で放流が途絶え、避難指示解除後の漁再開以降の捕獲数は15年が8443匹、16年が7329匹にとどまる。
 今年の遡上も避難期間中に自然ふ化したサケがほとんどとみられ、捕獲数の大幅な増加は見込めない。昨春に137万匹、今春に440万匹を放流しており、19年には一定の回復が期待できるという。
 津波で損壊したふ化施設は昨年復旧し、漁協は来春、1000万匹の放流を目指す。ふ化場長の鈴木謙太郎さん(35)は「古里を忘れずに戻ってくるサケの姿は、町の復興に重なる。一歩一歩たくましく進んでいきたい」と話した。


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2017年10月16日月曜日


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