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<衆院選宮城>行き場失ったリベラル票巡り皮算用 県内唯一自共対決の6区

 衆院選(22日投開票)で県内唯一、自民党と共産党の一騎打ちとなっている宮城6区の両陣営が、2014年の前回選挙で旧民主党候補に入った3万超の票の行方を注視している。防衛相の自民前議員小野寺五典候補(57)は「共産アレルギー」の票を期待し、共産新人横田有史候補(73)は「反自民」の受け皿として囲い込みを図る。行き場を失ったリベラル票を巡り、両陣営の皮算用が交錯する。
 北朝鮮対応で地元入りできない小野寺候補の陣営は前回の10万1223票を上回る自己最多得票が目標。5区に編入された南三陸町で前回獲得した5356票を穴埋めした上で、さらに上積みが必要だ。
 前回以降、支持拡大に力を入れた大崎市の古川地域に加え、触手を伸ばすのが前回の旧民主票だ。14年衆院選が2度目の挑戦となった旧民主候補(今回は無所属で2区に立候補)は3万2797票を獲得。12年より約1万2000票上積みした。
 ある自民県議は「民進党内にも共産への拒否反応がある。自民に批判的でも、全てが共産に流れるとは考えにくい」と分析する。
 陣営は防衛相としての実績を強調し、「地元が生んだ大臣」の意識を醸成する。選対本部長の畠山和純県議は「6区で政党を判断材料にする票は多くないと見ている。地域に大臣が存在することを歓迎する声も強く、(前回旧民主票の)半分近くは入る」と踏む。
 「三つどもえの選挙戦ではない。平和か戦争かを問う戦い。唯一の野党候補の私に託してほしい」。15日に大崎市古川であった街頭演説で、横田候補はお決まりのフレーズを連呼した。
 選挙戦では憲法改正反対を訴え、「反安倍政権」を旗印にリベラル層の囲い込みを狙う。「自共対決」は東北唯一で、全国でもわずか8選挙区にとどまる。陣営は「自共対決の象徴として惨敗は許されない。(小野寺候補に)前回より1票も上積みさせないつもりだ」と意欲を示す。
 前回の共産候補者の得票は9351票。昨年の参院選で野党共闘した実績も考慮し、陣営は「前回の旧民主票は最低でも3分の1は確保できる」と自信を示す。
 民進党6区総支部は今回、小選挙区は自主投票とした。地元の民進関係者は「これまで『反自民、非共産』で戦ってきた。非常に悩ましい選択を迫られる。個々の判断に任されるが、票の流れは全く読めない」と漏らした。

〔注〕☆は比例代表との重複立候補者

 【宮城6区立候補者】

小野寺五典57☆自(岸)前(6)
(公・日推)
横田 有史73 共 新 


2017年10月17日火曜日


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