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<衆院選宮城>1区で野党三つどもえ、政権批判の力分散 先行する自民は守り固める

聴衆を前に支持を訴える候補者=2017年10月10日、仙台市青葉区一番町

 衆院選(22日投開票)の宮城1区は、野党が三つどもえの戦いを繰り広げる。民進党の元仙台市議2人が希望と立憲民主党に分かれて立ち、日本維新の会も初参戦。再編の混乱や遺恨を引きずって政権批判の力が分散する野党を横目に、先行する自民党は組織を引き締めて守りに徹する。
 「野党統一候補として安倍政権にノーを突き付けられるのは私だけだ」。15日、立民新人の岡本章子候補(53)は仙台市青葉区の商店街で声を張り上げた。
 民進の公認候補で希望への合流を予定したが、公認されたのは新人伊藤優太候補(32)。その後、立民からの立候補を決めた。
 「人を選別し、信念に合わない人間は排除する。そんな党には入らない」。岡本候補は、希望代表の小池百合子東京都知事が示したやり方を批判する。
 出身の支持労組に加え、1区の民進県議、市議5人全員が支援する厚い布陣で臨む。社民、共産両党との共闘関係も強める。市議の一人は「裏切った伊藤候補には比例復活もさせない」と対抗意識を燃やす。
 対照的に孤軍奮闘の伊藤候補。「選挙で団体・組織の世話になれば、しがらみのない政治はできなくなる」。党名入りののぼりを掲げた自転車に乗り、住宅街や商店街を駆け回る。
 小池氏の政治姿勢に共鳴し、政治塾「希望の塾」の1期生。民進を離党した細野豪志元環境相を通じて希望から出馬を模索したが、身内を割る迷いもあった。
 皮肉にも背中を押したのは当時、民進県連幹事長だった岡本候補。相談した伊藤候補は「悔いが残らない選択をした方がいい」と伝えられたという。「自分は希望の手続きに沿って選ばれた」と正当性を主張し、「自民か希望か2択の戦いだ」と有権者に問う。
 維新新人の畠山昌樹候補(43)は13日、来仙した代表の松井一郎大阪府知事と街頭に並んだ。松井氏は「大阪で行財政改革を進めた。仙台でも改革の火をともしたい」と呼び掛けた。
 迎え撃つ自民前議員土井亨候補(59)。野党が乱立し、報道各社の世論調査では優勢が伝えられるが、「情勢は読めず油断は禁物だ」と足場固めに走る。

〔注〕☆は比例代表との重複立候補者。●は解散時民進党公認の立候補者

 【宮城1区立候補者】
土井  亨59☆自(細)前(3)
(公・日推)
岡本 章子53☆立●新 
畠山 昌樹43☆維 新 
伊藤 優太32☆希 新 
油井 哲史37 諸 新 
今留 尚人52 無 新 


2017年10月17日火曜日


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