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<粋々まちなかプロジェクト>仙台の文化 本物に触れ、次世代へ 発信に力注ぐ

「正調さんさ時雨」を披露する大町さん

 仙台市太白区の市民グループ「粋々まちなかプロジェクト」が、仙台で受け継がれる歴史や文化の再発見と発信に取り組んでいる。市内の歴史的建造物を生かしたイベント開催や伝統芸能の紹介を通し、次世代への継承を支援。グループは「仙台の伝統文化や芸能の魅力をもっと知ってほしい」と呼び掛ける。

 菊の節句とされる「重陽の節句」(9月9日)にちなみ、同グループは9月23日、若林区の森民酒造本家で交流会を企画した。荒町商店街にある大正期の建築物を活用し、宮城県のご祝儀唄「正調さんさ時雨(しぐれ)」などを披露した。
 「正調さんさ時雨」は仙台藩ゆかりの民謡「さんさ時雨」の元祖と言われる。継承者の一人で日本舞踊坂東流師範の大町正子(芸名坂東寿正)さんが50人近い参加者の前で舞を舞った。
 東北大学友会邦楽部の学生4人は琴や三味線で「花笠音頭」「じょんがら節」を演奏。食事は重陽の節句に合わせ、菊、ナス、栗を使った弁当を用意。菊の香りを移した「菊酒」もあり、参加者を喜ばせた。
 見学した青葉区の主婦庄子晃子さん(74)は「明治時代の振り付けを知ることができ良かった。貴重な文化や芸能を若い人が引き継いでほしい」と期待した。
 同グループは2005年から毎年、仙台市内でひな人形を展示する「うれし楽し蔵deひなまつり」を企画する。市の景観重要建造物などを会場にしたイベントで、来春も開催する予定。
 同グループの斉藤衣代代表は「引き継がれてきた生の音や雰囲気を楽しんでほしい」と話した。


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2017年10月17日火曜日


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