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<楽天リポート>連敗止める救世主・藤平 球投げ分け打者翻弄

菅野愛郁(かんの・めい)

 ルーキー藤平尚真投手は今季2度の連敗ストップでシーズン後半戦のチームの窮地を救いました。
 1度目はプロ初勝利を挙げた8月22日のロッテ戦。一回にピンチを背負いましたが主砲ペーニャ選手を外角のスライダーで空振り三振に仕留め、無得点に抑えたのに始まって、チームの連敗を6で止めました。2度目は10連敗で止めた9月5日の日本ハム戦。六回終了まで無安打無得点のペースで、結局7回1安打無失点というほぼ完璧な内容で2勝目を挙げました。
 嶋捕手は「高校を出たばかりとは思えない堂々としたピッチング」と評していましたが、藤田内野手もすごさを垣間見たそうです。
 「スライダーが2種類あるんだよ。大きく曲がるものと、ロケットのように勢いよく飛んでいって、打者の手元で(小さく)曲がるもの。あの2種類を瞬時に投げ分けているのなら、ものすごいピッチャーだよ」
 この発見を本人に伝えると、「藤田さん、スライダーを投げ分けているの分かっていてくれたんですね! すごい」と驚いた表情。続けて教えてくれました。「2種類は意図して投げています。(プロ初勝利の試合で)ペーニャ選手から空振りを奪った(大きい方の)スライダーも相手の反応を見て投げ分けました」
 もともとは大きい曲がりの球だけ。ファームで試合に出るうちに「このままでは通用しない」と考えました。そこで2軍の横山徹也プルペン捕手と共に改良を重ね、2種類にしたそうです。試行錯誤の末に手にした変化球のおかげで、直球が生き、打者を翻弄(ほんろう)できていると言います。嶋捕手の言葉通り高卒1年目、19歳とは思えない度胸と考えに驚かされるばかりです。
 でも、グラウンドを出るとまだ初々しいですよ。入団したての頃は、ネクタイの結び方が分からず先輩に教わる姿も見られました。今後も藤平投手から目が離せません。(東北楽天オフィシャルリポーター)


2017年10月17日火曜日


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