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<仙台市急患センター>救急なのに診療中止し休憩確保 午前3〜4時、試験的に導入

深夜帯に一時診療を中止している仙台市急患センター

 仙台市急患センター(若林区)が午前3〜4時を医師や看護師の休憩時間とし、診療を試行的に中止したことが17日、分かった。一部の看護師は「市民が初期救急医療を受ける機会が減る」と反発し、独自に受け入れを継続している。働き方改革の推進と現場の人員拡充要望のはざまで、医療サービスが揺れている。
 センターを運営する市救急医療事業団によると、休憩時間は10日、試験的に導入した。深夜帯の勤務時間は午後10時45分〜翌日午前7時半。労働基準法上は最低1時間の休憩が必要で、休憩を取るタイミングはこれまで、看護師らの判断に委ねられていた。
 事業団の山口正浩常務理事は「平日深夜の休憩の取得状況は半分にも満たず、確実に休めるようにする必要があった。午前3〜4時は統計上、最も患者が少ない時間帯。影響は最小限に抑えられる」と説明する。
 事業団の看護師による市医療事業団労働組合の新海葉子執行委員長は「(患者を最初に受け入れる)初期救急医療機関が診療を止めてはならない。休憩は取りたいが、試行は休みを取らせようという事業団のポーズ」と強く反発。一部看護師が午前3〜4時、医師の協力を得て10日以降も独自に患者を受け入れている。
 同組合は、平日深夜に休憩が取れない原因は「勤務人数にある」と交代要員の補充を求めている。平日深夜帯の看護師は2人。医師の診察には看護師1人が介助に付くため、その間の外来の問診などに備えて最低あと1人は必要だという。
 試行では、休憩時間に重症者が来た場合、受付職員が看護師に連絡する手順になっている。新海委員長は「医学知識のない受付職員が患者の重症度を判断できるはずがない。休憩は1人ずつ交代で取る以外にない。看護師3人態勢が必須だ」と話す。
 市の車塚明宏医療政策担当課長は「深夜帯の患者は平均10〜12人で、常に休憩が取れないわけではない。他の政令市と比べ、看護師の数は遜色ない」と事業団の対応を了承している。


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2017年10月18日水曜日


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