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<気仙沼向洋高>津波被災の旧校舎 遺構化へ一歩

重機を使って行われた撤去作業

 宮城県気仙沼市は17日、東日本大震災の遺構とする気仙沼向洋高旧校舎の保存に向けた工事を始めた。敷地内に残る建物の土台などを撤去し、12月に旧校舎の本格的整備を始める。敷地内に新設する岩井崎プロムナードセンターと合わせ2018年度内の開館を目指す。
 初日は作業員4人が、津波で流された「格技場」の土台の撤去作業に当たった。作業は12月まで続き、保存しない建物の解体や土台の撤去を続ける。公開される南校舎1階廊下のがれきも取り除く。
 市は、南校舎には4階の一部や屋上を見るためのエレベーターや階段を整備する。津波で3階に流れ込んだ乗用車を間近で見られる見学通路も設ける。
 北校舎と南校舎の間にある中庭のスペースには、震災の教訓を伝える岩井崎プロムナードセンターを新設。大型スクリーンを備えた映像ルームや防災教育用の交流スペースを確保する。旧庁舎保存やセンター建設などの事業費は約8億4000万円で、国の復興交付金などを活用する。
 最上階の4階まで津波が押し寄せた旧校舎を巡り、市は15年5月に保存を決定。当初は南校舎のみだったが今年1月、解体予定だった北校舎など校舎全体に保存範囲を広げた。


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2017年10月18日水曜日


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