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<仙台圏私のベスト本>(12完)「心を高める、経営を伸ばす」自分の経営判断を確認

 読書の秋真っ盛り。仙台圏の方々にイチ推し本への愛を語ってもらった。

◎鈴屋金物社長 鈴木誠一さん(66) =仙台市青葉区

 仙台市若林区で金属工事を扱う会社を経営しています。参考にしているのが「心を高める、経営を伸ばす」(稲盛和夫著、PHP研究所)です。
 稲盛さんは社員28人で創業した京セラを世界的企業に育て上げたほか、電気通信市場の独占は国民にとって良くないと第二電電(現KDDI)を設立。経営破綻した日本航空の再建の陣頭指揮も執りました。
 本では、稲盛さんの経営哲学が平易な言葉でつづられています。難しい専門用語ばかりの本が多い中、稲盛さんは自分の言葉で簡潔に語っており、心に響きます。
 稲盛さんは「動機善なりや、私心なかりしか」と問い掛けます。手法が良くても、人間としての善や正しさがなければ成功しない。小手先の知識や技術ではなく、心の持ち方こそが大事だと説きます。
 経営とは社員や取引先、顧客を含めて心を高めることだとも言います。ここに仏教や東洋哲学にも通じる稲盛さんの深い洞察があります。
 私の会社は現在68年目になります。自分の経営判断が正しいかどうかを確認するために読み直しています。大経営者が人生の神髄を語った作品。将来のある若者に読んでほしいです。(高橋公彦)


[メモ]京セラの稲盛和夫名誉会長が仕事で苦しみ、悩み、真剣に考える中で学び取った人生訓や経営訓をまとめた。これから社会に出る若者に「仕事や人生の途上で障害に行き当たったときに、私の話を思い起こしていただきたい」という願いが込められている。


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2017年10月18日水曜日


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