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<奇跡の一本松>チップから再生の布 コカリナの音色を包む

ショールをまとい、奇跡の一本松の前でコカリナを演奏する人たち

 東日本大震災の津波に耐えた岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」の幹を原料に作ったショールやポンチョが完成し、地元で披露された。
 一本松の枝で木製の笛「コカリナ」を作って演奏活動をしているNPO法人日本コカリナ協会(東京)のメンバー約40人が16日、ショールをまとって「ふるさと」などを演奏。市に布の一部を贈呈した。
 衣装の製作は、コカリナ協会が大阪府の繊維メーカーに依頼した。一本松を保存処理するために幹をくりぬいて粉砕したチップから繊維をより上げ、長さ50メートル、幅1.2メートルの布計20本を作製。これを裁断、縫製して衣装にした。
 米ニューヨークのカーネギーホールで11月に開かれるコンサートで、コカリナ協会のメンバーや日本人学校の子どもら約250人が着用する。
 コカリナ協会長の黒坂黒太郎さん(68)は「チップの活用という夢がかなって感激。ニューヨークの人々にも被災者を励ました奇跡の一本松や布製作のことを伝えたい」と話した。


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2017年10月18日水曜日


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