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<宮城知事選>舌戦終盤 問われる復興の針路

 22日の投開票に向けて終盤の舌戦が繰り広げられている知事選では、東日本大震災からの復興の方向性が問われている。4選を目指す現職村井嘉浩候補(57)は「創造的復興」の実績を強調し、インフラ整備などの総仕上げに意欲を見せる。新人多々良哲候補(59)は被災者支援を優先課題に掲げ、人への投資に転換を訴える。

 「元に戻すだけでなく、創造的復興でさらに大きく発展させるため、懸命に頑張ってきた」。村井候補は18日午後、大郷町の街頭演説で、仙台空港民営化や大学医学部の新設、防潮堤整備などをアピールした。
 政策集には2018年度までの災害公営住宅全戸完成や、「高台移転」「多重防御と内陸移転」による災害に強いまちづくりなどを掲げた。「国が財源確保を約束する20年度までにやり遂げる」と強調する。
 被災者の心のケアや地域コミュニティー再構築、農林水産物の販路拡大などを盛り込み、ソフト事業にも配慮した。20年の東京五輪・パラリンピックで「世界に復興した姿を披露しよう」と呼び掛ける。
 「『創造的復興』の名の下に、住民が望みもしない巨大防潮堤建設などのインフラ整備を進めた」。多々良候補は18日朝、仙台市太白区の街頭演説で村井県政の復興施策を糾弾した。
 「被災者の暮らしと事業の再建に対する支援は大きく立ち遅れている」とも指摘。被災者支援策として、県が打ち切った医療・介護の費用負担に関する減免措置を「速やかに実施したい」と力を込めた。
 被災者が安心して住める住宅の確保、被災者や被災事業所に対する総合的な相談・指導窓口の設置を優先課題に挙げる。「今、求められるのは人間の復興。明日への希望を持てる日まで支援を継続する」と約束し、支持拡大に奔走する。

 ◇知事選立候補者
多々良 哲59 元あいコープ専務理事 無新(共推)
村井 嘉浩57 知事         無現
 


2017年10月19日木曜日


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