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<衆院選宮城>2新人、希望の「風」に見切り「変節漢のイメージ付いた…」

 「もう風は頼れない」。報道各社の衆院選情勢分析で希望の党の伸び悩みが伝えられ、宮城3、4区の公認2新人が危機感を強めている。両区とも自民党前議員に希望、共産党の新人が挑む構図。選挙戦終盤に向けて風に乗る戦略を見切り、自力での支持拡大を狙う。
 「希望の候補は変節漢というイメージが付いている。政治を国民の手に取り戻したい一心なのに」。4区の希望新人坂東毅彦候補(58)の口調には悔しさすらにじむ。
 17日は大和町で民進党県連代表の桜井充参院議員と合流したが、2人とも候補名の浸透に重点を置き、「希望」には触れなかった。
 状況は3区も同じだ。
 希望新人の一條芳弘候補(44)は19日、柴田町で街頭演説をした。10日の第一声で「仙南地区に希望の光をともす」などと「希望」を連呼したが、この日の演説では党名は強調せず、安倍政権批判に力を入れた。
 選挙戦序盤に応援に入った元民進代表代行の安住淳氏(宮城5区)は「野党共闘で候補を一本化して送り出したかった」とぽつり。一條陣営の幹部は「一発逆転の奇策はない。大票田の都市部を中心にきめ細かく回り、名前と顔を売り込むしかない」と巻き返しを誓う。
 民進との候補者の一本化を模索した共産は一転して、希望に批判の矛先を向ける。
 3区の共産新人吉田剛候補(35)は16日、蔵王町で「総選挙が終われば、自公政権に希望を加えた改憲勢力が憲法を壊す案を出す」と声を張り上げた。4区の新人高村直也候補(34)も「希望に裏切られた」と非難。「今回の衆院選は憲法を守る戦いだ」と連日訴える。
 優勢が伝えられる自民2陣営は緩みを警戒する。
 3区の自民前議員西村明宏候補(57)は16日、柴田町での個人演説会で「西村は大丈夫そうだという記事が踊っている時が一番危ない」と結束を呼び掛けた。
 4区の自民前議員伊藤信太郎候補(64)の陣営も引き締めに懸命だ。14日に塩釜市で開いた選対会議には党幹事長、副総裁を歴任した前衆院議長の大島理森氏(青森2区)を招いた。
 大島氏は「向こうの独り舞台に乗じるのではなく、城を造る、基盤を造る機会だと思ってもらいたい」とくぎを刺した。


2017年10月20日金曜日


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