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<宮城知事選>衆院選で埋没?舌戦盛り上がり欠く 討論会も開催されず

宮城県知事選のポスター掲示板。2候補が面と向かって論戦する機会はない

 宮城県知事選(22日投開票)の舌戦が盛り上がりを欠いている。共に無所属で新人多々良哲候補(59)=共産推薦=、4選を目指す現職村井嘉浩候補(57)の2人がそろう討論会は、一度も開かれなかった。同日選の衆院選に注目が集まり、選挙啓発に携わるNPO関係者からは、有権者の関心低下を懸念する声が相次ぐ。
 日本青年会議所東北地区宮城ブロック協議会は告示後の8日、候補者2人のインターネット討論会を計画したが、村井陣営の日程が合わず、直前に開催を見送らざるを得なくなった。
 投票率が低迷する若年層にも興味を持ってもらおうと、討論会の模様を動画配信サイトで中継する手はずだった。担当者は「候補者側にもメリットがあるはずだが…」と肩を落とす。
 多々良候補の出馬表明が告示の約2週間前と差し迫っていたこともあり、今回は2候補が相まみえて主張を戦わせる機会がない。
 「今、何が問題か。候補者にはかんかんがくがくの議論をしてほしかった」と話すのは、仙台市を拠点にネットで選挙情報を発信するNPO法人メディアージの漆田義孝代表代行だ。
 メディアージは今回、衆院選宮城1、2区の特集に専念し、知事選は取材していない。漆田氏は知事選の低調な論戦や選択肢の少なさなどを挙げ、「有権者の関心は高くない」と嘆く。
 若者の投票率向上を目指すNPO法人「ドットジェイピー」(東京)の宮城支部で活動する東北学院大3年菊地倫子さん(21)は「知事選が衆院選の陰に隠れている印象がある」と実感を口にする。
 宮城支部は10日から選挙啓発のため、県内の大学生に「政治家に向けて」というテーマでボードに思いを書いてもらい、ツイッターやフェイスブックで発信している。菊地さんは「衆院選を意識したメッセージが圧倒的に多く、知事選が話題に上ることはほとんどない」と実情を明かす。
 初の同日選となった影響をどう見るか。東北大大学院の河村和徳准教授(政治学)は「投票者は増えるだろう。知事選にとってはプラスだ」と指摘。「2候補の色分けは明確で、民意が表れやすい選挙になるのではないか」と分析する。

◇宮城県知事選立候補者
多々良 哲59 元あいコープ専務理事 無新(共推)
村井 嘉浩57 知事         無現


2017年10月20日金曜日


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