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災害時は学生と協働で対応を 宮城学院で総合訓練に2000人 園児の避難誘導など担う

シェイクアウト訓練で、床に伏せる園児たちに寄り添う女子学生(右)

 学校法人宮城学院は19日、系列の女子大、高校、中学、認定こども園が集まる仙台市青葉区のキャンパスで、約2000人が参加する総合防災訓練を実施した。東日本大震災の経験を踏まえ、教職員だけでなく、学生も災害対応の「戦力」と位置付け、園児の避難誘導や避難所の運営などを手伝った。
 訓練は、福島県沖を震源とする震度5弱の前震に続き、震度6強の本震も発生したとの想定で行われた。
 認定こども園では、緊急地震速報が流れると同時に、園児が一斉に身を守る行動を取る「シェイクアウト訓練」を実施。幼児教育を専攻する女子学生が動揺する園児に寄り添い、手を引いてホールまで避難した。
 帰宅困難者のための避難所も学生と教職員が協働で設営。続々と集まる避難者の名簿作成や備蓄食料の配布などを体験した。炊き出し訓練では学生が備蓄米を専用のポリ袋に詰め、お湯で煮て、ご飯を炊いた。
 女子大4年の鈴木千絵さん(22)は「幼稚園教諭を目指しており、就職前に貴重な体験ができた。緊張する園児を安心させることを心掛けた」と話した。
 宮城学院によると、総合防災訓練は4回目。震災後に危機管理体制を見直し、キャンパス内の相互協力を重視した。学生が災害対応の一翼を担うことが特徴の一つで、訓練は学生に「支援する側」の意識を持ってもらう狙いがあるという。
 渡部伸太郎財務施設部長は「『逃げて終わり』ではなく、そこから行動する学生を育てたい。社会に出たときも地域の防災に役立つ人材になる」と話す。


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2017年10月20日金曜日


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