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<トヨタ東日本>高齢者・訪日客対応の次世代タクシー独占生産 東富士工場

トヨタ自動車東日本が独占生産する次世代型タクシーのイメージ(トヨタ自動車提供)

 トヨタ自動車東日本(宮城県大衡村)が、高齢者や訪日外国人旅行者(インバウンド)らに対応した次世代型タクシー車両を独占生産することが20日、分かった。トヨタのタクシー車両は国内シェアの約8割を占めており、今後全国で入れ替えが進む見込み。東富士工場(静岡県裾野市)で既に一部製造が始まり、近く正式発売される。
 次世代型タクシー車両はトヨタ東日本が生産するミニバン「シエンタ」をベースに開発された。車高は約1.7メートルで、現行のタクシー車両のセダン型「コンフォート」などに比べ約20センチ高い。乗り口と後部座席も大幅に広げ、ドアは開口部が大きい電動スライド式を採用した。
 2020年東京五輪・パラリンピックに向けインバウンド増加が見込まれ、大柄な外国人が乗りやすい設計とした。低床化により道路との段差を小さくし、車いす用スロープも装備。高齢者や障害者の乗り降りが容易になった。
 エンジンは現行のLPガスから、電気モーターを組み合わせたLPガスハイブリッドタイプに変え、燃費性能が2倍近くに向上。価格は300万円台で、現行車両より100万円程度高い。全国のトヨタ店、トヨペット店で販売される。
 コンフォートなど現行の3種類は今年9月までに計約52万台を販売した。トヨタ東日本は来年1月、東富士工場で現行車両の生産を終了する予定。
 国内のタクシー車両は昨年12月時点で約24万台。各事業者は走行距離や年数によって順次、次世代型に車両を入れ替える。
 東富士工場は1967年、旧関東自動車工業の車両生産拠点として完成。タクシー車両以外ではミニバン「アイシス」や高級車「センチュリー」などを生産する。
 トヨタ東日本は、東北では岩手工場(岩手県金ケ崎町)と宮城大衡工場(宮城県大衡村)で小型車「アクア」などを生産。現段階で両工場では次世代型タクシーを生産する計画はない。


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2017年10月21日土曜日


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