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<衆院選東北>投票率 各党やきもき 上がるかも→政局変転高い関心 下がるはず→論争不発期待薄く

 22日に投票が迫った衆院選で、全国的に低下傾向にある投票率の行方を東北の各政党が注視している。争点の不明確さや政治的無関心から今回も傾向は変わらないとの見方の一方、野党分裂や新党結成といった目まぐるしい政局が向上につながるとの期待もある。

 過去6回の衆院選で、東北各県の平均投票率はグラフの通り。前回は高い順に山形59.15%、岩手56.23%、秋田55.78%。福島52.51%、宮城49.23%、青森46.83%だった。
 自民党青森県連の神山久志幹事長は「自分も選挙カーや街宣車で走ったが、住民の反応は『選挙があるの?』といった様子。がっかりする」と話した。
 青森の投票率は2013年参院選、14年衆院選で全国最下位だったが、16年参院選で55%を超え、ワーストを脱却した。神山幹事長は「せっかく脱却したのに、投票率が上がりそうにないのは残念」と語る。
 自民党山形県連の坂本貴美雄幹事長は「前回よりは上がって60%くらい」と予想。12月にあった前回と比べ気候に恵まれていることに加え「激戦の選挙区もあり、有権者の関心も高まっている」と一定の手応えを理由に挙げた。
 希望の党の公認候補を支援する民進党岩手県連の佐々木朋和幹事長は、前回から3ポイント減の53%程度と予想する。「岩手は小選挙区の区割り改定があったところに急な選挙となり、有権者の戸惑いが解消されていない」と分析した。
 共産党秋田県委員会の米田吉正委員長は「投票率は前回よりも上がる。60%台の後半まで伸びるのではないか」と予測。「野党分裂や新党結成などドラマチックな展開が多く有権者の関心を集めている」と言う。
 宮城県内の立憲民主党関係者も前回を上回ると予想する。枝野幸男党代表が17日に仙台市内で行った街頭演説に1500人近くが集まったといい、「党への期待を実感している」と述べた。
 「政治への期待感が薄く投票率は下がる」と話すのは同県内の日本維新の会関係者。安倍晋三首相は解散の理由に消費税増税分の使途変更を挙げたが、「各陣営の論争がかみ合わず、有権者は理解しにくい」と指摘した。
 社民党福島県連の佐藤龍彦副幹事長は投票率回復が難しいとみる。「自民批判票の受け皿が多くの選挙区で分散し、無党派層の関心が高まっていない。希望の失速で、有権者に政治不信も生まれた」と語った。


2017年10月21日土曜日


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