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<宮城知事選>村井氏4選「衆院選」と連携奏功

4選を決め、万歳する村井氏(中央)=22日午後8時10分ごろ、仙台市宮城野区の事務所

 任期満了に伴う宮城県知事選は22日投票が行われ、即日開票の結果、無所属現職の村井嘉浩氏(57)が、無所属新人の元団体役員多々良哲氏(59)=共産推薦=を大差で破り、4選を果たした。衆院選と史上初の同日選になったことで、期日前投票は前回(2013年)の約2倍となる35万9780人に上り、過去最高を記録した。
 選挙戦は前回と同様、村井氏に共産推薦の新人が挑む構図。県政の継続か刷新かが最大の争点となった。東日本大震災からの復興の方向性や、震災後停止している東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の再稼働の是非、少子高齢化への対策などが問われた。
 村井氏は選挙戦で、ものづくり産業の集積を進めた富県戦略に加え、震災からの「創造的復興」として仙台空港民営化や大学医学部新設などに取り組んだ実績を強調。20年度までの県震災復興計画の総仕上げと、その先の発展を見据えた基盤づくりを掲げた。
 村井氏は過去2回と同様、政党に推薦を求めなかったが、出身の自民党と公明党から全面支援を受けた。衆院選の与党候補と連携した票固めも奏功。高い知名度を生かし、序盤から終始リードして戦いを進めた。
 村井氏は「油断することなく全力疾走する。被災者の心のケアなど、ソフト対策に力を注ぐ。復興のスピードを上げ、やるべきことをやる」と述べた。
 多々良氏は「村井県政は県民の暮らしに冷たい」と批判し、3期12年続いた村井県政の転換を主張。女川原発の再稼働反対を前面に打ち出し、違いを懸命に訴えた。中小企業や農林漁業への支援、被災者支援なども公約に盛り込んだ。
 支持母体「新しい県政をつくる宮城県民の会」が中心となり、推薦・支援の共産、社民両党に、自主投票だった民進党の一部議員からも応援を受け、野党共闘態勢を構築した。現職批判票の受け皿を狙ったが、知名度不足を解消できず支持は広がらなかった。
 当日の有権者(速報値)は192万6332人(男性92万9996人、女性99万6336人)。

[村井嘉浩(むらい・よしひろ)]大阪府出身。防衛大学校(理工学専攻)卒。陸上自衛隊東北方面航空隊を経て松下政経塾入り。1995年から宮城県議3期。2005年知事選で初当選し、現在3期目。


2017年10月23日月曜日


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